コメディアン/タレント/演出家 萩本 欽一さん

1979年から放送を開始した『仮装大賞』で、毎年司会をしている欽ちゃんこと萩本欽一さんは、テレビやお笑い界の大御所的存在です。その欽ちゃんが73歳で大学受験に挑戦して見事に合格。今年4月から駒澤大学仏教学部の1年生として大学に通っています。ある日の授業後、受験勉強や大学生活などについてお話を伺いました。

受験勉強を始めた4ヵ月後から専用の参考書作りで再スタート

73歳で大学に合格したことが話題になっています

萩本 欽一さん(以下 欽ちゃん)

実は40代の頃にも大学に行こうとしたことあるんだよね。やっぱり知識が足りないなぁと感じて、そのときは《大人の言葉》を勉強しようとしたの。そこで大学受験のために河合塾に行ったんだよね。

え、河合塾に通ってたんですか?

欽ちゃん

うん。そうしたら、先生に「生徒が欽ちゃんのこと気になってしょうがないから、来なくていいです。私が家に行ってあげますから」って言われて(笑)。その先生は日本史の先生で、しばらく家で授業を受けてたんだけど、そのときは仕事が忙しくなって、大学受験もそれっきりになっちゃった。

今回、大学を受験した理由は何だったんですか?

欽ちゃん

一つはボケ防止。この歳になると忘れることばっかりだからね。それはしょうがないから、受験勉強して新しい知識を足していこうと思ったの。仏様の言葉には素敵な言葉がたくさんあるから、その言葉に触れたいと思ったのが、駒澤大学の仏教学部を選んだ理由。

受験勉強を始めたのは2014年の4月からだそうですが、入試科目のなかに英語があったんですよね? (欽ちゃんが受験した社会人入試の科目は英語・小論文・面接)

欽ちゃん

そう。それで河合塾に通っていた縁で、今度は英語の先生を紹介してもらって家庭教師をお願いしたの。でも、動名詞とかto不定詞とか順に勉強していっても、この歳だとなかなか覚えられない。4ヵ月やったけど、一歩も進まない。そのときにわかったのが「日本には参考書がない」ってこと。参考書って呼ばれてるものは全部、説明書。説明が書いてあるだけで、参考になんない。ちっとも覚えやすくなってないんだもん。

そう言われれば、そうかもしれませんね(笑)。

欽ちゃん

 そこで、「先生、ちょっと待って。自分流でやってみるから」と、自分だけの参考書を作ったの。左ページに問題を、右ページに答えを書いて、その下に覚え方を書いた。そして、とりあえず読み・書きを覚えようと思って、先生に「いい発音しないで」とお願いしたの。英語って、書いてある通りに発音しないんだもん、わかんないよー。しかも先生、すごく発音がいいし(笑)。