河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

本文は論旨が明快な評論文で、設問数が多い

2018年度入試の現代文は評論が1題のみの出題。本文字数は3,000字を超えるぐらいで、現代文の入試問題としては標準といってよい長さ。内容としては、現代日本語に至る日本語の変遷史を踏まえ、利点も難点も含めた日本語の特質を説明したうえで、グローバル化時代の現代日本語が抱える今日的問題と、そうした問題にいかにして対応していけばよいのかについて、本文筆者なりの提言が述べられている。文章そのものは、難解とされる哲学的な評論用語が頻出するなどということもなく平易で明快。「です・ます」調の敬体で書かれている効果もあって、比較的に読みやすい。ただし問題の数は問十三まであり、しかも問十三はそのなかに小さな問が2つあるといった具合で、設問数はかなり多い方だといえる。

多彩な問題の概要とその対処法は

その問十三まである問題の形式だが、漢字の読み書き、選択肢から副詞や熟語や接続語を補わせる空欄補充問題、内容合致の選択問題、内容に関する正誤判別問題、設定された条件に合致する部分を書き抜かせる抜き出し問題、短文とはいえ自身で作文することを要求する説明問題、品詞の識別能力を問う文法問題など、多彩である。これだけの問題に対処するには、決して問題を侮ってはならなが、手持ちの知識や文面から読み取れる内容などで判断して、手早く解けそうな問題から順次解いていこう。そして、作文能力を要する説明問題など比較的難しい問題は、時間的余裕を確保したうえで落ち着いて解くように心がけよう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

普段からの地道な積み重ねが大切

前記の問題分析でも述べたように、ひどく言葉遣いが難解で晦渋(かいじゅう)を極めたような文章が本文に選ばれることは、まずないと思われる。かといって、入試現代文の標準難度の文章を読みこなした経験のない受験生には、なかなか太刀打ちできないだろう。常日頃から学校や塾で教材として用いられる文章は、一つひとつしっかり読めるように読解力向上に努めること。そうした地道な学習を積み重ねるなかで、意味のわからない言葉に出くわしたら、電子辞書もよいがなるべく紙の辞書を引いて調べることをお勧めしたい。漢字の読み書きが必ず出題されるほかにも、四字熟語や慣用句、ことわざや故事成語なども入試では頻出。面倒臭がらずに辞書や便覧を活用しながら、なるべく多様な文章に触れて、対応できる文章の幅を広くしておこう。

多彩な出題形式に対処するには問題集で練習を

問題分析でも述べたように、九州栄養福祉大学の入試現代文ではかなり多様な形式での出題が見られる。そうした多彩な問題に対処するには、問題集での予行演習は欠かせない。そこで、私立大学の標準レベルに対応した問題集を必ず1冊は解いておきたい。その際、説明問題を億劫がって取り組まずに避けて通るようでは、絶対に駄目だ。問題集では編著者によって厳選された文章が各分野からバランスよく配置されているはずなので、一つひとつの文章を丁寧に読みこなして、問題を解く実戦練習を積み重ねるなかで、実力アップを図ろう。その際にも、意味のわからない言葉に出合ったら辞書を引いて、意味ばかりか用例なども読む習慣をつけておこう。