河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2016年度入試の問題分析

標準レベルの全5題から構成されており、従来の出題レベルと出題パターンをおおむね踏襲したものとなっている。〔I〕英文和訳:単独での和訳問題は福岡大学入試の特徴。標準~やや応用レベルまで出題され、良問が多い。〔II〕長文:内容一致問題・空所補充問題のどちらかが出題される。どちらが出題されるかということに規則性はほとんど見られない。〔III〕4択(文法語法・語彙(ごい)):全体的には標準レベル。2012年度以降出題されなくなっていた「適していないもの」を選ばせる問題が1日程だけ復活した。〔IV〕発音・アクセント:私立大学でよく見られる一般的な出題形式。〔V〕整序英作文:使用しない語句をひとつ含む形。難度の高い問題もある。

2017年度入試対策・学習アドバイス

◆医学部医学科以外◆
すべての基本は単語と熟語!

単語を覚えることは英語学習の基本。信頼のおける単語集や熟語集を1冊きちんと仕上げておこう。単に書いて覚えるよりも、掲載されている例文を利用して、文脈のなかで日本語の意味がいえるかどうかをチェックすることから始めるとよい。また、〔IV〕の発音・アクセント問題の対策も兼ねて、単語は声に出して発音する癖をつけておこう。

文法をおろそかにしない!

〔I〕〔III〕〔V〕の各設問では基本的な英文法の運用力が試されている。応用レベルのものも見られるが、標準レベルの設問で失点を少なくすることが合格への近道である。難しいように思える問題に対しても、品詞の役割をはじめとする基本的な文法の知識が有効である。基本をおろそかにせず、それを活用する練習を積んでおきたい。

和訳の練習が〔I〕〔II〕の鍵!

〔I〕で問われているのは単語と熟語と文法の標準的な知識である。日頃から文構造などを意識し、きちんと取り組んできたかどうかで差がつく。教科書レベルの英文から始め、実際に日本語を書いて、和訳の練習をやっておこう。それは〔II〕の長文問題に対処する英文読解力を身につけることにもなる。

長文は8割正解を狙え!

〔II〕の長文問題では、内容一致であれば4問中3問、空所補充であれば6問中5問正解が目標。内容一致の形式は、長文問題では最も一般的なもので、解く機会も多いが、1問1問正確に解くことを心がけよう。選択肢が英文の展開に沿っていることを意識すると解きやすい。空所補充形式は、英文の流れだけでなく、選択肢の形から文法的に解けるものもある。過去問を活用して多くの問題に触れておきたい。

◆医学部医学科◆

2009年度から始まった、医学部医学科単独の入試問題だが、2013年度、〔II〕の内容一致問題で選択肢の英文を含めた全体の語数が大幅に増加し、文章の内容も〔I〕の英文和訳とともに「人の体」に関するものになるなど初めて他学部との違いが見られた。2015年度の総語数は、他学部の語数増加であまり違いは見られなかったが、2016年度は他学部より、総語数もかなり多く、難度も高いものであった。ただ、求められる得点は変わらず、「ほぼ満点」である。基本的には前述の問題分析や学習アドバイスを踏まえて準備をすればよいが、さらにまんべんなく知識を身につけ、日頃からミスがないように集中して学習することが必要なことはいうまでもない。