河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

2017年度、本文の語数増加や設問数にかなりの変化があった大問IIは、語数、設問数などほぼ2016年度以前の形に戻ったが、大問Iで本文の趣旨を問う問題、大問Vで例年出題されてきた整序英作文に代わって派生語を問う問題が初めて出題された。その結果、全試験日程で、大問I「長文総合(内容一致12問・下線部意味内容7問・本文の趣旨1問)」、大問II「長文(空所補充12問)」、大問III「文法語法(4択)」4問、大問IV「正誤指摘」3問、大問V「2文一致(派生語)」4問、大問VI「会話文空所補充(書き出し指定)」5問という出題になった。「長文」では一貫して質と量ともに難度の高い英文の読解力が問われており、2011年度に長文が1題追加されたことからも、大学側がいかに「英語を読める学生」を選抜したいと考えているかが見てとれる。英文のジャンルも、評論やエッセイを中心に幅広く出題されており、最も差がつくところである。「長文(空所補充)」では文法や単語・熟語の知識を問うもの、内容理解を問うものなどが出題されている。「文法語法(4択)」「正誤指摘」は文法語法の理解力を測る良問。熟語の知識を問うものも少なくない。また「会話文」は基本的な会話表現と会話の流れを捉えたうえでの語彙(ごい)力を問う問題が中心であった。なお、大問IV、V、VIは記述式であることにも注意が必要である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

語彙(ごい)(単語・熟語)の対策は十分に

「長文」では語彙(ごい)力が読解力に直結することはいうまでもないが、西南学院大学では、下線部の意味を問う設問や「会話文」において、語彙(ごい)力が多く問われる傾向にある。また「文法語法( 4 択)」でも、熟語を中心に語彙(ごい)力が試されている。語彙(ごい)に関しては、信頼のおける単語集と熟語集を1冊きちんと仕上げておくことが不可欠だが、それで満足しないこと。過去問や模擬試験や問題集、教科書やテキストで出合う英文中の語彙(ごい)はすべて吸収するつもりで取り組むことが重要だ。

文法・語法をマスターせよ

英文法を一通り理解したうえで、語法(動詞・形容詞・副詞・名詞など、各品詞の使い方)の分野までしっかり習熟しておこう。「文法語法(4択)」では、標準的な出題の中に応用レベルの出題も見られるが、まずは標準レベルの問題で取りこぼしをゼロにするのが肝心である。「正誤指摘」も、苦手な受験生が多いが、問われているのは標準的な語彙(ごい)力と標準的な文法語法の運用力でしかない。文法と語法を単元別に扱った市販の問題集を利用して、効果的に対策を行っておきたい。

長文読解力をつける

西南学院大学で合否の鍵を握るのは、全日程で2題になった「長文」であることを改めて肝に銘じよう。標準的な英文を使って、文の構造を意識しながら日本語訳をしつつ読んでいくことから始めよう。そして、慣れてきたら日本語訳をせずに読み進めていくのが望ましい。様々なジャンルやテーマの英文を読み、「難関私立大学レベル」の英文にも慣れておく必要がある。また、英文1題につき25~30分程度を目安にこなせるよう、スピードを意識した訓練を日頃から行うことも忘れてはならないところだ。西南学院大学では、バラエティに富んだ出題内容で、あらゆる角度から英語力が試される。バランスの取れた学習が必要なことはいうまでもない。