河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2018年度入試の問題分析

2016年度に神戸常盤大学の問題は大きく変更され、大問数が4題から5題に増えた。2017年度はこれを踏襲した出題形式で、2018年度も同様の出題形式であった。しかし、大問Iの長文の分量が100語ほど増え、設問文と選択肢も合わせると全体で1,450語ほどの英文量となり、大問IIの会話文、大問IIIの短文読解もそれぞれ100語近く英文量が増えている。ただし、全体としてみれば、やや易~標準レベルの問題であるので、標準的な語彙(ごい)力を身につけ、文法・語法の知識を定着させれば十分に対応できるだろう。以下、各大問の出題内容を見ていく。大問I.長文読解(850語程度。本文の内容に関する英語の質問文に対して、適切な答えを選ぶ問題)、大問II.会話文(430語程度。会話を成立させるのに適切な文を空所に補充する問題)、大問III.短文読解(300語程度。下線部和訳と空所補充問題)、大問IV.文法・語法・熟語の知識を問う正誤判定問題、大問V.整序英作文問題という形式。試験時間は60分なので、大問I・IIIに十分な時間がかけられるように、大問II・IV・Vは手早く片づけたい。解答は記述式だが、大問IIIの下線部和訳問題以外はすべて番号で答える形式。

2019年度入試対策・学習アドバイス

2018年度の問題形式に合わせて、それぞれポイントを挙げていく。

長文読解(大問I)

総語数が多いが、細かいところにとらわれ過ぎず、具体的に書かれた部分を手がかりに文章の主旨をしっかりと把握したい。解答に必要な箇所の語彙(ごい)レベルは標準的で、それを超える単語は注で説明されるので、まずはセンター試験レベルの語彙(ごい)

力を身につけておくこと。本文の内容について英語の質問文に答える問題は、あらかじめ質問文を読み、本文のどのあたりで答えが得られそうか見当をつけておこう。過去の問題では質問文に“not”が含まれていたこともあるので注意すること。

会話文(大問II)

空所ごとに選択肢が与えられる形式ではなく、一括して選択肢が与えられている形式なので、必ずしも前から順番に空所を埋めていく必要はない。自信を持って選べる空所から埋めて、選択肢の数を減らしていこう。空所の前後の文をしっかりと読んで、その場面を想像しながら、前後の会話を自然に成り立たせる選択肢を選ぶこと。

短文読解(大問III)

下線部和訳では複雑な構文を問われることはなく、表現の知識や英文の構造を把握する基本的な力が問われる。過去問や、基礎~標準レベルの長文問題集を利用して、練習しておくこと。空所補充問題では文脈の理解に基づいて埋めるだけでなく,文法・語法の観点からも考えるようにすること。

正誤判定問題(大問IV)

基本的な内容が問われているので、『Next Stage英文法・語法問題』(桐原 書店)、『英文法・語法Vintage』(いいずな書店)などの「文法・語法」分野を繰り返し解いて、基本事項をしっかりと定着させることが重要である。

整序英作文問題(大問V)

まず熟語や構文的な表現がないか考えよう。そのうえで動詞を中心に動詞の語法と文型を意識しながら全体を組み立てていくこと。日本語訳のない並べ替えなので、普段から日本語訳に頼らずに考えるようにしよう。練習素材としては、センター試験の過去問が最適。