河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

国語は、現代文のみ大問3題。評論文2題・随筆文1題という構成である。分量は、それぞれ1,500~2,000字程度。大問の構成・分量ともに、2017年度と比べて大きな変化はなかった。ちなみに、出題された問題文の著者・タイトルは、福岡伸一『生物と無生物のあいだ』、颯木あやこ『歩く鴉』、福井憲彦『「新しい歴史学」とは何か』である。

解答形式はマーク式、記述式の併用型。設問数は、大問Iが7問、大問IIが8問、大問IIIは4問。設問の内容は、漢字問題(書き取りと読み取り・いずれも記述型)、語句や慣用的表現の意味など言葉の基礎的知識を問う問題、文法問題、空欄補充問題(接続語・キーワードの補充)、本文からの抜き出し問題、脱文挿入問題、傍線部に関する説明問題、本文内容合致(不合致)問題、30字程度の記述型問題、100字程度の本格的な記述型問題など。言葉の知識、文章の読解力、記述力など、受験生の国語力を多角的に問う設問構成となっている。難易度は文章内容・設問内容ともに標準的なものといえるが、抜き出し型問題や記述型問題の設問数が多い点には注意しておきたい。制限時間内での素早い情報処理能力と、文中の表現を利用した的確な記述力が要求されている。

2019年度入試対策・学習アドバイス

言葉の基礎的知識を習得しよう

大問I~IIIを通じて、漢字、語句の意味、慣用句の意味など、言葉の基礎的知識を問う問題が数多く出題されるため、これらの対策は欠かせない。漢字問題集や現代文の用語集を繰り返しチェックし、着実に知識を身につけていくことを心がけよう。

文章の読解力を養おう

大問I~IIIの文章読解力を問う問題に取り組むためには、本文中の言い換え関係・対比関係・因果関係を意識し、議論の展開をしっかりと押さえながら文章を読み進めなければならない。筆者の意見は何であり、それはどのように示されていくのか?空欄前後の語句や文、あるいは傍線部に関連する語句や文に、どのような関係性があるのか? 具体例の内容について抽象的にまとめている箇所はどこなのか? このような問題意識を持って文章の中心内容を読解し、設問に取り組むことが肝心である。過去問はもちろんのこと、空欄補充問題が設定されている私立大学型の評論問題集も利用しながら、論理的読解の練習を積み重ねよう。その際、何となく問題文を読んで、直感的に解答を選び、最後は正誤を確認するだけで学習を終えてしまっては真の読解力は育たない。自分なりに根拠を意識しながら解答を作成し、後に解説と照らし合わせ、自分の考え方を検討する。このような作業を通してこそ、設問に対する論理的なアプローチの仕方が磨かれていくことを忘れないでほしい。

また、入試評論文に頻出のテーマについて、知識を身につけておくことも重要である。問題文で扱われるテーマについて、あらかじめ知識を持っているか否かという点は、文章理解の速さと正確さの両面に大きな影響を与える。背景的知識を持つことによって、筆者の立場を的確に理解し、議論展開を予想しつつ素早く読み進めることも可能になるのである。問題演習を重ねるなかで難しさを感じたテーマについては、受験頻出テーマを簡単に解説した現代文の用語集を利用して、その基本内容を記憶するように心がけよう。