河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

古文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

A・B両日程ともに試験時間は60分で、現代文1題、古文1題が出題されている。100点満点中、古文の配点は40点である。本文量は、2018年度は950~1,250字程度で、設問数は9~13問。すべてマークシート方式となっている。例年有名出典からの出題が目立つが、2018年度は『保元物語』『伊勢集』『あきぎり』『水鏡』と、ジャンルも様々であった。設問内容は古語の意味、文法説明、識別、空欄補充、解釈、説明問題、敬語の知識、古典常識、文学史など、知識を問うものから読解に関する問題まで、まんべんなく出題されている。A日程で、古文の文章の後に現代文で書かれた解説文を読解するという形式が出題されたことも注意したい。特別な対策は必要ない問題であったので、このような新しい形式が出題されても、慌てずに普段どおりに取り組むようにしよう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

古典常識を身につけよう!

近年文学史の出題が目立つので、文学史にも注意を払いたい。また、「午」の時刻、「九月」の読みが聞かれており、時刻方角や月の異名など、いわゆる古典常識を問うことも多い。面倒臭がらず、少しずつでも身につけよう。

重要古語を覚えよう!

例年、古語の意味を問う設問が出題されている。多くは「なのめならず」「ありがたし」「ありし」「夜もすがら」「ゆかし」「年ごろ」「あさまし」など最重要古語からの出題であり、古語の知識が不可欠である。まずは300語程度の単語集を使って、徹底的に基本古語を身につけるようにしよう。単語カードを活用して、瞬発力を養うのもひとつの方法。その次のステップとして、過去問や長文問題集で問われた単語をプラスしていくとよい。その際も単語カードなどにメモしていくと、自然と語彙(ごい)数は増えてくる。また、敬語からの出題も多く、敬語の種類や敬意の方向を問われている。敬語動詞は数も少なく、読解にも大きな手がかりになるので、早いうちに頭に入れてしまおう。

基本文法をマスターしよう!

「なん」「に」「る・れ」の識別のような基本の識別問題も出題されているが、動詞の活用形を問うような問題も見られるように、ごく基本的な文法的知識を試されている。助詞からの出題も例年多く見受けられるので、教科書や参考書を中心に問題集を用意して文法事項の反復学習をすることが望ましい。できれば薄手のものでいいので、3冊ほど文法問題集を解いてみよう。特に現役生は助詞の学習が不十分であることが多いので、助動詞だけで満足せず、助詞までまんべんなく取り組むようにしよう。

読解力を身につけよう!

基本知識を問うだけではなく、傍線部の心情や理由を問う問題も多く出題されている。解釈問題も単語や文法の知識だけでは絞れないものがほとんどで、前後の文脈を理解していないと正解にはたどりつけない。読解力を養うために普段から心がけたいことは、ただ現代語に訳すだけではなく、「誰が」「何を」「しているのか」をイメージしながら読むようにすること。そのためには登場人物の動作に注目して、その動作の主体が誰なのかを丁寧に考える癖をつけたい。過去問を中心にできるだけたくさんの長文を解くようにしよう。