河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

大問数は2017年度と同じ6題であり、小問数は45問(2017年度は40問)とやや増加した。〔問1〕の小問集合問題が15問(2017年度は20問)出題されたが、これも2017年度と同じかたちの出題であった。また、論述設問に関して、2017年度は4問で合計360字であったが、2018年度は字数制限がある論述設問が6問で合計490字、1行程度の字数制限なしの論述設問が4問と増加した。また、描図の出題もあった。試験時間は理科2科目で120分なので、1科目あたり60分である。問題数が多く、論述問題や計算問題、考察問題も多いので、時間内でじっくり考えて解答するのは難しかったと思われる。

出題分野は、小問集合による総合問題、分類(動物の系統分類)、生態系(窒素循環)、恒常性(動物の体液循環)、発生(初期発生)、遺伝子(オペロン)であった。小問集合による総合問題のなかには、集団遺伝や家系図、遺伝子(スプライシング、遺伝子組換え)などが出題された。また、描図は魚類の体液循環の模式図を描く問題であった。

2019年度入試対策・学習アドバイス

以下のことに注意して学習に取り組んでほしい。

基本的知識をしっかり確認しよう

難問が出題されることはなく、問題集で一度解いたことがあるような問題が出題されることが多い。基本的知識を尋ねる設問も多く、ここで確実に得点できたかどうかが合否を分ける可能性が高いので、通常の問題集などに出ている問題をなるべくたくさん解いておこう。問題数が多いので、60分の時間内で解答するためには、すでに解いたことがあるかどうかが重要である。

単科の医学部の問題を解いておこう

高校で学習する内容よりレベルの高い内容を要求する問題が出題されることがある。医学部だけしかない単科大学の問題などを解くことで、力をつけておこう。

論述力を養おう

50~100字程度の論述が出題されることが多いが、試験時間が短いので、短時間で素早く書く練習をしておこう。

計算問題に対する対策を行おう

呼吸や光合成、排出、遺伝などに関する計算問題の出題頻度が高い。計算問題はできた、できなかったがはっきりするので、これらの問題が合否を分ける可能性がある。遺伝については、難しい問題は出題されないと思われる。連鎖・組換えや伴性遺伝などについて、基本的な計算問題をしっかり練習しておけばよいだろう。また、呼吸や光合成(化学式を用いた計算)、排出(腎臓の原尿と尿に関する計算)、遺伝子(DNA関連の計算問題)、集団遺伝(遺伝子頻度の計算)などの分野の計算問題なども練習しておこう(問題集に出てきた計算問題は、間違ったらそのままにしておかないで、正解を得るだけでなく、その計算方法をきちんと理解できるようにしておこう)。

新しく教科書に入った内容や、生態・進化・集団遺伝・系統分類などについてはしっかり学習しておこう

新課程入試になって、新しく登場してきた内容である細胞骨格、モータータンパク質、細胞接着、輸送タンパク質、発生おける調節タンパク質などについては知識をしっかり押さえておこう。

また、生態系、進化、集団遺伝、系統分類から大問と小問が出題された。これらの分野から出題される可能性が高いのでしっかり学習しておこう。