河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

国語は、現代文のみ大問4題。評論文が2題、漢字・慣用表現・文法など言葉の知識を問う問題が2題という構成である。評論文の分量は、大問1・2ともに3,000字程度。参考までに出題文の著者・タイトルを挙げると、保坂和志『途方に暮れて、人生論』、中谷宇吉郎『科学以前の心』である。言語とメディアの在り方、日本文化における科学的思考の伝統など、入試評論文に頻出の内容からの出題となっている。解答形式はすべてマークシート方式。設問数は2題それぞれ10~15問程度。設問の内容は、漢字(書き・読み)・語句や四字熟語、慣用表現などの意味・文法・空欄の補充(接続語やキーワードの補充)・傍線部に関連する内容の説明・本文内容との合致(不合致)など、受験生の国語力を多角的に問う設問構成となっている。難易度は文章内容・設問内容ともに標準的なものといえる。一方、言葉の知識を問う問題については、漢字問題(書き・読み)が3問、類義語・慣用表現・四字熟語・ことわざについて問う問題が4問、文法について問う問題が3問という構成であった。解答形式はすべて記述式である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

言葉の知識を習得しよう

大問1~4を通じて、漢字、語句の意味、文法など、言葉の基礎的知識を問う問題が数多く出題されるため、これらの対策は欠かせない。加えていえば、言葉の知識を持つことは、本文内容や選択肢内容の理解にも大きな影響を与えることになる。あるひとつの語句内容を知っているということが、問題文の理解をスムーズにし、選択肢の吟味を容易にするケースも少なからずある。言葉の基礎的知識を習得するため、漢字問題集や現代文の用語集を繰り返しチェックすることを心がけよう。

文章の読解力を養おう

評論文の読解力を問う問題に取り組むためには、本文中の言い換え関係・対比関係・因果関係を意識し、議論の展開をしっかりと押さえながら文章を読み進めなければならない。筆者の意見は何であり、それはどのように示されていくのか?空欄前後の語句や文、あるいは傍線部に関連する語句や文に、どのような関係性があるのか?具体例の内容について抽象的にまとめている箇所はどこなのか?このような問題意識を持って文章の中心内容を読解し、設問に取り組むことが肝心である。過去問はもちろんのこと、空欄補充問題が設定されている私立大学型の評論問題集なども利用しながら、論理的読解の練習を積み重ねていこう。その際、何となく問題文を読んで直感的に解答を選び、最後は正誤を確認するだけで学習を終えてしまっては、真の読解力は育たない。自分なりに根拠を意識しながら解答を作成し、解説と照らし合わせて自分の考え方を検討する。このような作業を通してこそ、設問に対する論理的なアプローチの仕方が磨かれていくことを忘れないでほしい。また、言語・文化・思想・芸術など、入試評論文に頻出のテーマについて知識を身につけておくことも重要である。問題文で扱われているテーマについて、あらかじめ知識を持っていれば、議論展開を予想しつつ素早く読み進めることが可能になる。問題演習を重ねるなかで難しさを感じたテーマについては、現代文の用語集を利用して、その基本的内容をしっかりと記憶するように心がけよう。