河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

出題形式

現代文は大問3題が出題された。第1問と第3問では、4,000~5,000字程度の評論文が出題され、第2問では言葉の知識を問う知識問題が出題された。この大問3題の構成や長文の字数は例年それほど変わっていない。すべての問題がマークシート方式で、選択肢の数は5択が多い。記述問題は出題されていない。設問への解答数は、第1問と第3問の長文問題で、合計25~30程度。第2問の知識問題では20程度になっている。長文2題の本文字数と、設問への解答数45~50という分量を考え合わせれば、正確で速い読解が求められているといえる。本文を速読しながら設問で問われているポイントを素早くつかみ取り、理解できた設問から手早く解答していく練習を積み重ねておきたい。

出題内容

設問としては、漢字の書き取り問題、漢字の正誤問題、ことわざ・慣用句や熟語などの語句の意味を問う問題、接続語や語句の空所補充問題、内容説明問題、理由説明問題、内容合致問題、脱落文挿入問題などが出題された。設問は多様だが、難易度は標準的な良問ばかりである。

2019年度入試対策・学習アドバイス

長文対策―硬い文章も読み慣れよう

2018年度入試の第1問・第3問で使用された出題文について、出典のタイトルを順に並べると、第1問『理性の探求』『文明としての教育』、第3問『学びとは何か』『日本文化論の系譜』である。これまで出題されてきた評論文のテーマは、社会、芸術、文学、哲学・思想、政治、経済など多様ではあるが、教員採用試験など教育関連分野で、高い実績を上げている大学ということもあり、1題は教育関連の評論文、もう1題は(バランスをとって)自然科学的な評論文という出題の仕方が多い。本文はかなりの分量があるため、硬質な評論文に対して十分に慣れ親しんでおくことが重要な対策となる。

知識問題対策―今日から取り組もう

知識問題の出題が多い。漢字の書き取り問題、漢字の正誤問題、ことわざ・慣用句や熟語などについて、語句の意味を問う問題や空所に補充する問題などが中心である。知識問題は、今から試験直前までの対策が正答率を左右するといえる。対策としては、標準的な漢字の書き取り問題がまとめられている問題集1冊を反復して勉強することが挙げられる。その際、知識問題への対策も兼ねられるように、意味も同時に覚えていく勉強を必ずしてほしい。単に知識問題の正答率を引き上げるだけでなく、読解問題における正答率も上昇させることにつながるからである。すぐにでも取り組んでもらいたい。

読解問題対策―速読即解してみよう

読解問題は、接続語や語句の空所補充問題、傍線部の内容説明問題や理由説明問題、内容合致問題、脱落文挿入問題などが中心である。空所や傍線部の問題は原則的に、その空所や傍線部の前後の文脈を根拠に正解できる。空所や傍線部の前後の文脈において何が重要で、設問はどこを問うているのかを意識して、わかった設問から順に解答していけばよい。そして空所や傍線部以外の問題は、その選択肢や脱落文が本文のどこを問うているのか確認しながら解答していけばよい。過去問の演習と復習を通じて、本番での解答リズムと制限時間を体感しておこう。