河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

2018年度はおおむね2017年度の傾向が踏襲されており、大問[I]が会話問題と文整序問題、大問[II]と大問[III]が長文総合問題であった。すべてマークセンス方式。[I]Aの会話問題は空所5つのそれぞれに選択肢が4つずつ設けられている。語(句)レベルではなく、センテンスが丸ごと抜かれている形式なので、文法・語法の知識というよりも会話の流れの把握力が問われている。[I]Bの文整序問題は、200~250語ほどの中文を6つのパートに分け、順番をばらばらにしたものを論旨が通るように並べ替える問題。ひとつのパートが1~3センテンス程度で構成されている。therefore「それゆえ」/however「しかしながら」/forexample「例えば」/that is to say「すなわち」などの、前後の論理関係を教えてくれるいわゆるディスコースマーカーと指示語が解法の鍵になることが多い。[II]はAの空所補充問題とBの内容一致問題で構成されている。空所補充問題は文脈から正解が決まる問題が中心だが、文法・語法・語彙(ごい)の知識を問うものも混在している。内容一致問題は書き出し文が与えられて正しい後続文を選ぶ形式が中心。本文全体の主旨や適切なタイトルが問われることもある。[III]Aは下線部の意味や内容などを問う問題。下線部は単語レベルから節レベルまで様々。下線部や選択肢を正確に解釈する英語力はもちろん、パラグラフ同士・センテンス同士の論理関係の理解が試される。2017年度に、設問の日本語文が英文になるというマイナーチェンジが行われ、2018年度もそれが踏襲されている。Bの内容一致問題は[II]Bと基本的に同じ形式。

2019年度入試対策・学習アドバイス

文法・語法の知識を踏まえた文構造把握力を身につけよう

当然のことであるが、文法・語法の知識がなければ、本文や選択肢の英文を正しく読めないし、その知識が直接問われる[II]Aの空所補充問題のいくつかに対処できない。文法・語法のすべての単元を漏れなくチェックし、理解すべき項目は理解し、暗記すべき項目は暗記しておくこと。そのうえで英文を読む際に、S・V・O・Cなどの文の要素と品詞を常に意識しながら、文構造把握力を身につけよう。

文脈把握力をつけよう

[I]Bの文整序問題、[II]、[III]の長文総合問題に共通して大切なのは、前述の文構造把握力に加えて文脈把握力である。したがって、読んで訳すだけや、やみくもに長文問題を解くだけの勉強では駄目。各センテンスの意味を的確に捉えるのはもちろん、センテンス同士、パラグラフ同士の論理関係を意識しながら読む必要がある。その訓練には「英語長文出題パターン演習1~3」(河合出版)などの問題集が有効である。また日頃予習で教科書などを読む際にも、未知の語(句)をすぐに辞書で調べたりせず、まず前述のディスコースマーカーや指示語などを手がかりに文脈からその語(句)の意味を推測してみる、などの実戦的な訓練を心がけてほしい。

語彙(ごい)力を増強しよう

前述の文構造把握力・文脈把握力を鍛えても、基本的な語彙(ごい)力がなければ話にならない。市販の単語・イディオム集だけでなく、読んだ英文のなかでの語(句)のチェックを通じて、可能な限り語彙(ごい)力増強にも努めてほしい。