河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。



日本史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

一般前期A方式(2教科)では、各日程とも大問2題、小問50問であった。2017年度入試では、各日程とも大問2題、小問50~56問であったため、小問数はやや減少している。出題形式は、例年どおり各日程とも全問マーク方式で、特定のテーマを扱った文章に関連する空欄補充(用語4択など)・下線部設問(文章正誤4択、年代整序問題など)で構成されている。出題内容については、各日程とも、時代では例年どおり大問1が古代・中世・近世、大問2が近代・戦後を中心とする出題で、分野では日程ごとに偏りがあるものの、全日程を通してみれば政治・外交・社会経済・文化からまんべんなく出題されている。全小問の約半数を正誤判定問題が占めている点も例年どおりである。正誤判定問題は、歴史事項への正確な理解が求められており、全体的に難度が高い。また、2018年度も引き続き、史料・グラフ・図版・年表などを用いたバリエーションに富む出題が見られた。試験時間については、ほかの1教科と合わせて100分で、正誤判定問題が多数出題されていることを考えると、解答にかなりのスピードが求められたと思われる。

2019年度入試対策・学習アドバイス

正誤判定問題への習熟を

大阪経済大学の出題の特徴は、全小問の約半数を占める正誤判定問題にあるといってよい。これらの問題は、単純な用語の誤りを発見すれば正答できるというものではなく、歴史事項についての正確な知識が求められている場合が多い。一問一答型の学習ではまったく対処できないため、日常の学習では、教科書の本文・脚注を熟読し、歴史事項の正確な内容や、事項同士の因果関係・前後関係などに十分注意しながら学習することが肝心である。また、実際の解答の際には、消去法が有効である場合もある。歴史事項の時期・内容などの知識をしっかりと身につけたうえで、消去法も使いこなせるようになっておきたい。

近代史・戦後史の学習も入念に

例年、大問2を中心に、近代史・戦後史からの出題が全体の分量の半分程度を占め、戦後史からも一定数出題されている。近代史・戦後史は、ほかの時代に比べて教科書の記述も詳細で、歴史事項の内容や因果関係をしっかり理解しておく必要がある時代である。受験生が特に苦手とする戦後史も後回しにせず、1990年代までを視野に入念に学習しておきたい。

過去問に取り組もう

同一テーマが繰り返し出題され、似たような視角の問題が出題されている。例えば、ペリー来航後の動向、幕末の政治史・外交史、明治時代の政治・外交・社会経済、戦後の政治・外交、高度成長期の社会情勢、近代・戦後の天皇・憲法をテーマとする問題などを挙げることができる。また、出題されている史料・図版・グラフなどは、教科書に掲載されているものが中心なので、過去問を解いた際、それぞれ教科書などで確認しておくとよいだろう。以上のような点に留意し、過去問研究を通して、頻出テーマを理解し、正誤判定問題への対策を講じつつ、史料・図版・グラフなどを用いた多様な出題にも慣れておきたい。最後に、何よりも正誤判定問題の攻略には「慣れ」が必須である。どのような事項が、どのように問われるのか、過去問などを通して考える習慣を身につけよう。