河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

一般入試A方式(2教科)は、「国語」「外国語」「地歴・公民」「数学」から2科目を任意に選択し、100分で解答する形式。「国語」は現代文2題の構成。1題目、2題目ともに4,500~5,500字程度の評論文もしくは随筆文の出題で、この傾向は2017年度もほぼ同様であった。2017年度までは、大問1・2に加えて、大問3として選択式の漢字問題が独立して出題されることもあったが、2018年度は3つの日程すべてにおいて、大問のなかで漢字問題が出題される形式となった。ただし、設問総数(総マーク数28前後)はほぼ変わっていないので、受験生はこの傾向を、問題ボリュームの減少とは早計に捉えないほうがよいだろう。もうひとつの選択科目との兼ね合いももちろん影響することではあるが、単純に考えても50分程度でこの「国語」を解くのだとすれば、大問ひとつあたり25分しかかけられない。本文量も決して短くないことを考えれば、解答時間としては厳しい部類に入る入試である。

設問は語句の空欄補充、接続語の空欄補充、傍線部の内容や理由を説明する問題、漢字の書き取りなど様々ではあるが、設問自体の難易度はいずれも標準的。ただし、本文中の表現を適切に並び替えさせる形式の脱文補充問題が日程によっては出題されることがある。この設問は、大阪経済大学の出題特徴のひとつといってよいだろう。

文脈を精緻に追い、そこで展開される論理に従えば解答は導けるものだが、この形式の設問に不慣れな受験生であったなら、限られた時間のなかで解答にたどり着くことは難しい。試験当日に慌てないように、過去問を通じて十分な経験値を積んでおきたい。

2019年度入試対策・学習アドバイス

より早く、精緻に「読み切る」力を

2018年度入試は部分的な変化は認められるものの、おおむね例年どおりの出題傾向であり、これは過去問の演習が十分に有効であることを意味する。練習を重ね、問題形式を十分に把握し、また、2科目の時間配分に対する戦略を自分なりに構築できた受験生であれば、極端に解答時間に苦しむこともなくなるだろう。

自分の読解のスピードにどうしても不安がある受験生は、遠回りを(いと)わずに、まずは精緻に本文にあたるための読解力の基礎、すなわち「語彙(ごい)力」と接続語や指示語などの「文法的理解」の養成からコツコツ始めてほしい。過去問や問題集などを通じて、知らない語彙(ごい)や接続語などの働きに多く出合い、その都度、辞書を引き、覚えて自分のものにしていくという基本的な学習習慣を今一度実直に行ってみてほしい。もちろん、大阪経済大学では漢字問題や空欄補充の出題も多いため、そうした語彙(ごい)の学習が得点に直結するということもある。しかし、それだけではない。評論文はひとつの段落や、一文がバラバラに独立しているものではない。つまり、初見のどんな文章であっても、文と文、段落と段落には何らかの「つながり」がある。それを「論理」と呼んでもよい。ならば、如何なる空欄・傍線部問題でも、その部分を理解するためには、当然、関連する論理(つながり)を読み取るのが道理である。論理的に試験時間内に本文を読み切り、設問個々を解き切る基礎からの訓練を自覚的に行っていこう。