河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語(看護学部)

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

2018年度入試の出題は2科目入試、3科目入試ともに、大問が5題。すべてマークシートの客観式問題である。大問や設問の形式は、2011年度からこの8年間まったく変わっていない。大阪医科大学の場合、医学部医学科でも入試問題の形式は過去30年にわたってほとんど不変であることを考え合わせると、看護学部も現在の形式での出題がしばらくは続くと考えてよいだろう。過去問の分析と演習が非常に大切である。大問1と大問2は長文総合問題。どちらも設問ともに標準レベルの良問である。設問数は大問1が13問、大問2が10問で、この2つの大問で設問総数のほぼ半数を占める。やはり長文を読む力が合否を分けるといっていいだろう。大問3は1パラグラフの英文の3ヵ所に語句を補充して英文を完成させるという出題。大問4と大問5は文法問題。大問4は4択の文法問題が10問で、基本的な文法力を問うている。大問5は語整序の文法問題が5問(空所は10ヵ所)。英文の構築能力を問う標準レベルの問題である。大問ごとの設問形式も設問数も2011年度からまったく不変である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

標準レベルの英文を読む練習を

大問1と大問2の長文は、それほど抽象度の高くはない標準的なレベルの英文である。「ひとつのパラグラフでひとつのメッセージを伝える」という英文の原則を理解したうえで、それぞれのパラグラフが何を伝えようとしているのか、パラグラフとその次のパラグラフがいったいどのような論理的関係でつながっているのかを意識しながら読む練習を行うことを心がけてほしい。いたずらに抽象度の高い複雑な英文に挑戦する必要はないし、一方でスキップリーディング(飛ばし読み)などのテクニカルな速読をめざす必要もない。一文一文をSV関係や修飾関係、そして単語の意味を確認しながら丁寧に読んでいくミクロの作業と、パラグラフの論理の流れを意識しながら大きく読んでいくマクロの作業を、日頃の学習においてともに進めていくことが大切である。木を見ることと森を見ることがともに求められているのだ。

語彙(ごい)力と文法力を身につけること

文法問題は標準的である。市販の標準的なレベルの文法語法の問題集をしっかり仕上げてほしい。そのとき、総合英語の参考書や、学校の「英語表現」の教科書などを随時参照すること。長文問題に出てくる単語も標準レベルであり、こちらも標準レベルの単語集を1冊最後のページまでやり抜いてほしい。同時に辞書も積極的に活用したい。辞書が使いこなせるようになることが、英語の学習の土台である。単語力とは「ある単語の日本語訳を知っている」ということを意味するだけではない。単語を覚えるときは日本語の意味をただ丸暗記しようとするのではなく、きちんと例文を調べ、そしてそれを音読することを習慣にすること。「その単語がどのような文脈で使われていたか、読んだ経験がある」という感覚的な知識も大切である。ある単語の持つニュアンスは、長文のなかで把握するのが一番確実な方法である。単語集で単語の知識を整理することと、長文のなかで単語のニュアンスを感覚的に把握すること。この2つを並行して進めてほしい。