河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

出題形式

現代文は3,000~3,500字程度の評論文が出題された。すべての問題がマークシート方式で、記述問題は出題されていない。選択肢の数は5択が多い。設問への解答数は20~23で、本文と設問の分量を考え合わせれば、速く正確な読解が求められているといえる。過去には4,000字を超える文章の出題もあるため、本文を速読しながら設問で問われているポイントを素早くつかみとり、わかった設問から手早く解答していく練習を積み重ねておきたい。

出題内容

設問としては、漢字の読み・書き問題、ことわざ・慣用句や熟語などの語句の意味を問う問題、空所補充問題、脱文挿入問題、内容説明問題、理由説明問題、本文の構成を説明する問題、内容合致問題など多様だが、標準的な難易度の問題ばかりなので、しっかりと対策をすれば得点も伸びる良問である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

長文対策―評論文を読み慣れよう

2018年度入試で使用された出題文について、出典のタイトルを順に並べると、『幸せになる資本主義』、『社会をつくる自由』、『「承認」の哲学』、『〈肖像〉文化考』である。出題はすべて評論文からであり、テーマは例年、政治、経済、芸術、文学、哲学・思想、社会など多岐にわたる。硬質な評論文にある程度なじんでおかないと、かなりの分量がある出題文を読むだけでも相当な負担を感じるはずだ。日頃の予習と復習を通じて様々な文章に触れ、まずは硬い文章への抵抗感をなくすことが大切であり、さらに、自分が苦手だと感じるテーマの文章にも十分に慣れ親しんでおくことが重要な対策となる。

知識問題対策―言葉の力を鍛えよう

知識問題が多く出題されている。漢字の読み・書き問題、ことわざ・慣用句や熟語などについて語句の意味を問う問題や空所に補充する問題などが中心。知識問題は、事前にどれだけの知識が頭に整理されて入っているかで正答率が左右される。今から試験直前までの対策が得点率を決めるだろう。対策としては、標準的な漢字の読み・書き問題がまとめられている問題集1冊を反復して勉強をすること。その際、言葉の意味が問われる知識問題への対策も兼ねられるように、漢字の読み・書きだけでなく、意味がわからない言葉に出合ったらその都度辞書を引き、意味も同時に覚えていく勉強を必ずしてほしい。この勉強は単に知識問題の正答率を大幅に引き上げるだけでなく、読解問題における正答率も上昇させることにつながるからである。地味な勉強ではあるが、ぜひ地道に取り組んでもらいたい。

読解問題対策―部分ごとの主旨をつかもう

読解問題は、接続語や語句の空所補充問題、傍線部の内容説明問題や理由説明問題、筆者の考えを把握する問題、内容合致問題などが中心である。空所や傍線部の問題は原則的に、その前後の文脈を根拠に正解できる問題になっている。前後の文脈から何と何が対比され、筆者が何を繰り返し主張しているのかをつかんで解答していけばよい。そして本文はこういった部分の積み重ねで全体が構成されているので、内容合致問題などの全体的な問題は、その選択肢が本文のどこを問うているのか確認しながら正誤を判断していけばよい。過去問の演習と復習を通じて、本番での解答リズムを養っておこう。