学部の特徴、学べること、カリキュラム、主なゼミナール紹介などを掲載しています。

教育システム

グローバル地域文化学部
グローバル地域文化学科

人々の哀しみに感応しつつ世界の諸問題を研究し、希望ある共生社会を構想する

開設の背景

グローバルな観点で地域文化を学ぶ


同志社の国際主義を象徴する「志高館」

貧困、差別、金融危機、紛争、難民、文化摩擦など、特定地域で生じている問題の多くは同時にグローバル化と深く結びついている。その意味で、現代社会ではグローバルな観点なしに地域文化を理解することはできない。世界には悲惨な出来事が数多くあるが、人々の哀しみに感応しつついかにして希望ある共生社会を構想すればいいのか。そうした問いに誰もが直面せざるをえない時代、それがグローバル化の時代だ。そうした時代を背景に、同志社大学が2013年4月に開設したグローバル地域文化学部では、地域の文化・歴史・社会に関する学際的な知識を基礎に、グローバルな観点から現代世界が抱える諸問題を研究する。

受験時に、ヨーロッパ、アジア・太平洋(オセアニアを含む)、アメリカ(南北アメリカ)の3コースのいずれかを選択し、対象地域の言語・歴史・社会を深く学びながら、関連する他地域にも視野を広げ、グローバルな課題を研究するのが同学部の学びの基本だ。同時に、「人間の安全保障」「シチズンシップ論」「社会開発」など、複数地域にまたがる課題に取り組むことによってグローバルな観点を養う、3コース共通の科目群も用意されている。

学部の特徴

充実した外国語教育で高い運用能力をつける


多彩に用意されたプログラムや派遣留学
などを利用した海外研修への参加が
必修となっている

この学部の特徴のひとつに、外国語教育の充実が挙げられる。地域研究には、世界言語である英語に加え、対象地域で使用されている言語の運用能力が不可欠であるからだ。ネイティヴ教員を含む外国語教育のスペシャリストによって高度な外国語能力を身につけ、在学中に一度は海外研修のプログラムに参加することが義務づけられている。大学が実施する海外語学研修プログラム、海外の企業や機関において就業体験を行う「海外インターシップ」、さらには学部独自の海外研修プログラムなどが用意されている。経済的負担を軽減する奨学金制度も整っているので安心だ。卒業論文では、例えば非旧イギリス植民地へのコモンウェルス拡大、ムスリム移民の教育、アルゼンチンの女性運動、エスニック紛争の予防と平和構築、シンガポール華人と華語教育、グローバル化のなかの日本映画など、学生各自の問いに沿った多様なテーマが扱われている。

学びの環境

歴史ある今出川校地に新設されたキャンパスで学ぶ


海外での就業体験でグローバルな市民感
覚を磨く

学びの場は、今出川校地に新設された烏丸キャンパスが中心だ。京都御所や相国寺に囲まれ、歴史の重みを感じさせる重要文化財の校舎が建ち並ぶ今出川キャンパスも隣にある。グローバル・スタディーズ研究科や国際教育インスティテュートの拠点でもあり、同志社大学の「国際主義」を象徴するこのキャンパスで学べば、既存の人文・社会科学系学部の科目を履修したり、留学生と交流できるメリットもあるだろう。

同学部ヨーロッパコース教授の水谷智先生は言う。「『アメリカの貧困問題』に興味がある学生がいたとして、貧困そのものを考えるなら社会学部で社会学の古典を読むのがよいでしょう。しかしアメリカという国のなかでどうして貧困が起こるのかを考えたいなら、この学部で、他国との関わりの歴史を学び、磨いた英語力で最新の海外文献を読むという学び方もあります。外資系企業や国際公務員をめざす人も、高い語学力を身につけ、学際的に外国の文化や歴史を学ぶ手段として、この学部を選択肢に加えてほしいと願っています」

研究室紹介

総研究室数 18

  • ヨーロッパコース 水谷智研究室
  • 水谷ゼミでは、レイシズム・宗教摩擦・「テロ」といったヨーロッパが〈他者〉をめぐって直面している現代の諸問題、また、それらの歴史的起源としての植民地主義について研究しています。

  • アジア・太平洋コース 王柳蘭研究室
  • 「現場に行き、現場から考える」人類学・フィールドワークを学んでいます。「辺境」や「枠外」に位置する国境周辺の人々の目線に寄り添い、「辺境」がもつ価値観の多様性や越境と多文化の課題などを追いかけています。

  • アメリカコース 和泉真澄研究室
  • 合衆国とカナダの文化の多様性、環太平洋地域の人と文化の国際移動などを研究しています。ゼミ生の関心はファッション、音楽、ディズニー、スポーツなどから、移民、食料、環境などの社会問題まで多岐にわたります。