授業の特徴、授業の内容、学べること、特色などを掲載しています。

授業紹介

※掲載している内容は、2018年6月時点の情報です。現在は内容が変更されている場合があります。

グローバル・コミュニケーション学部 グローバル・コミュニケーション学科 英語コース
Advanced Seminar 1(分野:Sociolinguistics〈社会言語学〉)

指導教員 窪田 光男 教授

大学でバイオリンを専攻後、公立学校教員として約10 年勤務。そのうち3年間は、台湾の日本人学校に派遣されて指導に当たる。その後、アメリカの大学院に進学し、主に社会言語学と第二言語習得論を専攻。同志社大学に着任する。

「社会」と「言語」。お互いに影響を与え合う関係について考察する

研究テーマ

言語が社会から受ける影響と社会が言語から受ける影響

社会言語学とは、まさに社会と言語の関係について考える学問です」と話す窪田光男先生。「私たちが言語を用いるうえで、社会からどういった影響を受けているか」を考えるだけでなく、「私たちが言語を用いることで、社会にどのような影響を与えているのか」についても調査・研究を行うものだという。

「例えばこれまで『女性らしい話し方』とされていた言葉遣いについて、男女平等の考え方の高まりを受けて、女性が話し方を変え始めるとどうなるか。社会の女性に対する見方や考え方まで変わってくるのです」と興味深そうに話す。

研究の内容

バラエティ豊かな研究テーマとゼミ活動で身につけてほしいもの


和気あいあいとした雰囲気のなかで、活
発な意見交換が展開される

3年次から本格的にゼミがスタートする同志社大学のグローバル・コミュニケーション学部英語コース。窪田ゼミでは3年次と4年次にまたがる体系的な研究活動を実践している。

「まずは社会言語学の教科書を用いて基本知識を身につけるところから。先人の研究活動について学び、理解を深めていきます。3年次の終盤には学生一人ひとりが、自分が取り組むべきテーマについて考え始め、4年次には調査・研究活動を実施。その結果をもとにゼミ論文を作成します」

社会言語学を軸に据えながら、バラエティ豊かな研究テーマで活動が展開されるのも窪田ゼミの特色だ。「時代とともに社会から姿を消す言語」についての研究から、SNS における「顔文字を使ったコミュニケーション」、同じくSNS 関連では「若者がメール文などに句読点を用いない理由」などがある。ちなみに最後に紹介した事例の理由は、書き手が句読点を用いることで、読み手に冷たい印象を与えてしまうからとの説もある。研究の方法には、アンケート調査やインタビュー、観察といった手法が用いられる。なかにはSNSを駆使して、不特定多数を相手にアンケート調査を実施する学生もいるという。

こうした研究を通して窪田先生が学生に身につけてほしいもの。それは「Making the familiar strange」である。これは、普段から慣れ親しんでいるもの、当たり前だと考えていることも、注意深く観察することによって、疑問を感じるようになることを指している。「あれっ、何かおかしいぞ」「本当にこれでいいのかな?」といった批判的なものの見方を習慣化することが狙いだ。

学びの特徴

日常英会話のレベルから学術的な英語表現が可能に

読書や論文執筆などの課題、授業中の議論をすべて英語で行い、研究活動を通じて英語力のさらなる向上をめざしているのも、同ゼミの大きな魅力だ。

「本ゼミの学生は全員が2 年次に1年間の海外留学を体験しており、一定水準の英語力を身につけています。しかし、学術的な議論を英語で行うには、それに特化した英語力も磨く必要があります。学生にはぜひ、このゼミのなかでアカデミックな内容を英語で話し、聞き、考えるスキルを身につけてほしいですね」

同ゼミでは、交代制で毎回2人の学生が進行役を務め、ディスカッション形式で授業が展開されていく。担当の学生は、まず次回のテーマに従って資料を読むなどの予習を行う。そしてゼミ生全員で議論すべきポイントを抽出する。ゼミの時間に発表し、それについて学生が自由に意見を述べ合うという方式だ。2017年度にはゼミ生全員で台湾の国立台湾師範大学に海外研修として遠征し、同大学の学生と合同授業を実施。テーマは「日本と台湾における英語学習の違い」。これについて英語を使って議論を展開したという。英話力を磨きながら異文化コミュニケーションのスキルも上達したといえるだろう。