河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

大問が4題。全問マーク式。難易度は標準レベル。[I][II]は400~500語程度の長文読解問題、[III]は短文空所補充および語彙(ごい)定義選択問題、[IV]は日英対照式の英文完成問題である。[I][II]の長文読解問題では空所補充、類義語句選択、内容真偽問題が出題されている。[III]はABに分かれ、Aは文法・語法の問題が5題。Bでは、与えられた単語の定義となる英文を選ばせるものが5題。[IV]の英文完成問題は、複数段落からなる文章(日本語)が与えられ、その英訳文を完成させるというもので、京都橘大学の特色問題といえる。英訳文の随所にある下線部には空所が設けられ、選択肢から選んだ適語を入れて英文を完成させるのだが、語彙(ごい)知識だけではなく、日本語と英語の両方の解釈力と表現力が求められる。

2019年度入試対策・学習アドバイス

標準レベルの語彙(ごい)力を

語彙(ごい)力は得点に直結する。ひとつでも多く覚えよう。単語集で紹介されている同義語も覚える。なお「暗記」に苦労している人には、声に出して発音しながら何度も書くことをおすすめする。「マーク式だから書けなくてよい」と考える受験生もいるが「発音して書く作業」による「五感」への刺激が記憶の定着を促す。覚えた単語の意味を英英辞典で確認しながら進めると、さらに語彙(ごい)力が深まり、[III]B対策にもなる。

文法・語法対策は反復練習で

幅広い範囲から出題されるので、苦手項目を克服しておきたい。そのためには、①参考書を最低3回読む。例文を音読し、解説を熟読する。②問題集を使い同じ範囲の問題を解く。③参考書を再読し理解度を確認する。①~③を文法項目ごとに行う。なお問題集は「4択問題と整序作文が中心」「文法項目別」「解説が豊富」を条件に自分が「使いやすい」と感じたものを選び、同じ問題に最低3回は取り組むこと。100問を1回解くより30問を3回解いた方が得点力はアップする。

長文に「慣れ」よう

全体を通して1,000語前後の英文を読むことになるので、まず「長文」に慣れることが重要。センター試験第6問のように空所や下線部のない英文を利用し、辞書を引かずに1~2回読んだ後、全訳例で理解度を確認する。その後、改めて英文を読み直す。知らない語句があっても、最後まで読み通す気力や集中力を養いたい。次に京都橘大学の過去問を解く。辞書は使わないこと。同じ問題を3~5回、数日間隔をあけて解くことで、問題のレベルと形式に慣れていけばおのずと得点力はアップする。

直訳ではない和文英訳に慣れる

[IV]対策として、日本語の長い文章とその英訳を対照しながら読む練習をしておきたい。長文問題の日本語訳を利用するのもひとつだが、書店の語学書コーナーなどにある日英対訳式(左右のページに日本文と英文が載っている)書籍を利用する方法もある。評論文や実用書など多彩なジャンルのものが出ているので、興味の持てそうなものを1冊選び、段落ごとに「日本語→英語」の順に読み進めていく。英文中のキーワードとなる単語やイディオムはマーカーを引いたりノートに書き出したりして覚える。結果的に[I][II]の長文対策にもなる。