河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

古文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

2018年度は、平安時代の日記である『更級日記』『蜻蛉日記』、鎌倉時代の歌論の『無名抄』から出題され、2017年度と同様に有名出典による構成であった。いずれもストーリー性のある箇所が選ばれており、2017年度とほぼ同じく、本文は約450~500字の文章量で、設問数は13~14問からなり、4つからひとつを選ぶ選択形式により出題されている。

その内容は、語句の意味、現代語訳、心情を問う設問、人物判定、空欄補充などの文脈を踏まえた正確な読解力の有無を確認する設問を中心に、品詞分解、助動詞の意味・用法などに関する文法的知識を問うもの、語句の読みや文学史などの知識を問うものなどから、多彩に構成されている。

また、2017年度と同じく、和歌に関する設問が現代語訳として出題されている。

全体的に基本的な知識をしっかりと学習しているかを問う、バラエティーに富んだ標準的出題といえよう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

古語と文法を習得しよう!

京都外国語大学の古文は、ストーリー性のある有名出典から主に出題される。設問の構成を見る限り、正確な内容把握に基づく総合的な学力が試されているといえる。したがって、まず古語と文法的知識を基盤とする正確な読解力の養成に努めなければならない。

①古語の学習…形容詞や慣用表現を中心に古文単語集などを利用して入試直前まで徹底的に反復しよう。日頃から古文単語集を利用してこまめに確認し、記載されていない古語や意味を書き加えるぐらいの、積極的な姿勢で取り組んでほしい。

②古典文法の学習…11~15字程度の箇所の品詞分解や助動詞の意味・用法などを問う設問が出題されていることから、基本的な知識を押さえたうえで、助動詞の意味・用法を中心に、文章上で正確に判定できるように努めなければならない。また、これらは現代語訳などの設問を処理するうえでも重要なポイントとなる。文法に苦手意識を抱いている人は、薄手の問題集でよいから詳細な解説のあるものを利用して反復して学習するよう心がけたい。

読解力の養成に励もう!

主体判定をはじめとする人物判定や内容判定および現代語訳などの設問がほぼ必ずといっていいほど出題されていることからも、本文を正確に読解する力を養成することは不可欠である。読解力養成のためには、詳しい解説が用意された選択式設問を主とする問題集や参考書に取り組んでみよう。正解するための着眼点やこれに伴う読解上のポイントを明確に意識して、一度だけではなく二度三度と反復学習することが望ましい。特に、語句の語意および現代語訳を問う設問は、逐語訳を踏まえたうえで、文脈上でより適切なものを選択させる傾向にあり、主語を意識して正確に読む普段の学習姿勢がその正否に大きく影響する。また取り組んだ問題の本文を音読する習慣も速読力を向上するうえで大いに効果的である。

和歌対策、文学史対策も忘れずに!

和歌については、これまでの傾向を踏まえると、まず出題されるものと考えておこう。掛詞などの修辞も学習したうえで、十分に対策を講じておくことが望ましい。

最後に、文学史に関する出題は必出であり、特に同時代の作品にまで俯瞰して、国語便覧などを利用しながらぜひ確認しておこう。