河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

化学

2018年度入試の問題分析

すべてマークセンス方式である。大問数は4題であるが、すべての大問が3~9問からなる小問集合形式になっている。2018年度のマーク数はA日程、B日程ともに合計31個であり、2017年度よりマーク数は5個増加した。出題内容は、第1問:化学の基礎と理論分野(物質の構成、周期表、化学反応と反応量計算、溶液の濃度、中和滴定と滴定曲線、酸化還元反応など)、第2問:理論分野(結晶の分類・構造、気体、希薄溶液の性質、溶解度、電池、電気分解、熱化学、反応速度、化学平衡、電離平衡など)、第3問:無機分野(元素別の各論、工業的製法、気体の発生法と精製・捕集、陽イオン分析など)、第4問:有機分野(異性体の数、構造式の決定、炭化水素、脂肪族・芳香族化合物の反応と性質、有機化合物の抽出分離、セッケン、糖、アミノ酸、ペプチドなど)であった。出題形式、難易度は、センター試験化学に類似しているが、分量はやや少ない。小問集合形式なので、どの日程においても、ほぼすべての分野からまんべんなく出題されている。

細かい知識が問われることはほとんどなく、教科書に載っている内容を理解できていれば解答できるレベルである。

また、計算問題も、複雑なものはなく、基本~標準レベルの問題である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

偏りのない学習をしよう

全範囲からまんべんなく出題されるので、苦手分野をまずは克服しよう。また、理解していると思っている分野でも、意外な盲点が残っているものである。教科書準拠問題集などを用いて問題演習をしながら、教科書や参考書などで基本事項をしっかり確認し、基礎力をつけていこう。理論分野は、計算問題も多く出題される。解答できなかった問題は解説を見て納得しても、なかなか自力で解けるようにはならない。「なぜそのような立式ができるのか」をしっかり考えながら学習し、自力で立式できるように。またグラフを選択する問題もよく出題される。酸塩基の滴定曲線や、電気分解の各電極での生成物の生成量のグラフ、化学平衡の生成物の時間変化のグラフなど、教科書に記載がある典型的なものについて、しっかりと理解しておく必要がある。無機分野は、各物質の反応や性質に関する知識についての問題だけでなく、金属イオンの反応、金属単体の反応、気体の発生反応と性質についてよく出題される。これらの知識を整理し、問題を解くなかで覚えていこう。そのうえで、各元素別の学習をすると効率的である。有機分野は、官能基の変化を意識しながら反応を整理し、問題を解いていこう。また、異性体の数を数える練習も重要。糖やアミノ酸、天然高分子、合成高分子に関する知識もしっかり覚えよう。

問題演習をしっかりとしよう

基本的な問題が解けるようになれば、後は演習量を増やしていこう。過去問を解くのはもちろん、今まで受験したマークセンス方式の模擬試験の問題を解き直したりすることも有効である。問題形式に慣れるよう演習量を増やし、得点力アップにつなげよう。

ケアレスミスを減らそう

問題の内容がわかっていても、ケアレスミスによる失点をすることがある。問題演習をする際は、自分のできる問題は確実に正解できるように意識したい。日頃からの訓練次第で、ミスは減らせるものである。