河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

化学

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

薬学部は化学基礎・化学が必須科目であり、保健衛生学部、医用工学部、看護学部は化学基礎が選択科目になっている。いずれの科目とも大問4題の出題で、解答形式は記述形式である。出題内容は薬学部の化学基礎・化学は、[1]は金属の結晶格子、希薄溶液の沸点上昇。[2]はアンモニアの生成における反応速度、化学平衡に関する問題。[3]は無機化合物の性質。[4]は芳香族化合物の性質、エステルの加水分解が出題された。[2]の計算問題、論述問題、[4]の異性体の数、カルボン酸の示性式を記す問題で差がついたと思われる。それ以外は基本〜標準レベルの問題であった。保健衛生学部、医用工学部、看護学部の化学基礎は、[1]は構造式・電子式、化学結合、電子配置。[2]は周期表と元素の性質。[3]はプロパンの燃焼、金属と酸の反応に関する計算問題、および論述問題。[4]は過マンガン酸カリウムによる酸化還元滴定が出題された。基本的な問題が多く、高校での学習内容の定着度を問う問題である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

教科書の内容を正確に理解しよう

教科書の内容を完全にマスターすることが、合格するための必要条件である。まずは、教科書をよく読み、内容を理解すること。重要な化学用語や公式・法則は、語句を覚えるだけではなく、内容を説明できるようにしておこう。その後で、学校で使用している問題集などで、問題演習をやってみよう。わからない問題があれば、もう一度教科書に戻って不明な点を確認してみよう。完全に理解できるようになるまで、繰り返し学習することが大切である。

化学基礎の分野の対策

化学基礎の分野の問題は基本的な問題が多いので、確実に得点できるようにしよう。原子の構造、周期表と元素の性質、化学結合、分子の性質などを覚え、原子量、物質量の考え方を理解し、水溶液の濃度、中和滴定、固体の溶解度、酸化・還元、化学反応式を用いた計算をできるようにしておこう。

理論は計算問題の対策を中心に

理論分野からは計算問題が多く出題さる。熱化学方程式、気体の法則、希薄溶液、電池・電気分解、反応速度、平衡定数の分野などの計算問題を中心に問題演習をしておこう。また、解答形式が記述式なので、解答の単位・有効数字の答え方なども、普段の学習から意識して問題演習に取り組んでおこう。

無機は理論と関連づけた対策を

無機化学の分野からは、気体の製法・性質、金属イオンの分離に関する問題がよく出題される。無機化学は各物質の名称や化学式、製法、性質を覚えた後、問題演習をすることで、覚えた内容が頭のなかで整理できているかを確認してみることが大切である。また、化学反応式を用いた計算問題など、理論分野と関連した問題も出題される。教科書に記載のある化学反応式は書けるようにしておこう。

有機は頻出問題を繰り返し解こう

有機化学の分野は頻出分野からの出題が多い。異性体、炭化水素・アルコール・エステルの構造決定、フェノール類、芳香化合物の分離操作など、物質の製法や性質、反応をよく理解して問題を解きながら、知識を整理しておこう。また、糖類・アミノ酸・タンパク質などの天然高分子、ポリエステル・ポリアミドなどの合成高分子の分野は対策が手薄になりがちである。早めに対策を立てておこう。