河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2018年度入試の問題分析

現代文は1題が必須問題で、もう1題が古文との選択問題として出題されている。2018年度は、必須問題が小林秀雄の随筆で、選択問題では江戸時代を論じた田中優子の評論が出題されていた。設問は、漢字問題も含め、すべて選択肢形式で、設問量は多いが、知識問題が多く、選択肢も短めなので、要領よく解いていけば、解答時間が足りなくなることはないだろう。知識問題は、漢字の読み書きも含め、品詞分類などの口語文法の問題や比喩表現といった表現技法に関する知識を問う問題など、国語知識についての多様な問題が出題されている。また、文学史については、作者と作品だけでなく、言文一致運動と関わる作品、文学者の経歴や人間関係などを問うものなどが出題されたこともある。空欄補充の問題では、接続語やカタカナ語、さらに慣用句を補うものが多く出題されていた。日頃から、そうした語句の意味・用法などに注意を払い、しっかり身につけておきたい。過去には脱文挿入の問題なども出題されており、広範な国語知識や、基本的読解力を問う問題が重視されている。先にも指摘したように設問量が多く、また知識問題の割合が多い。焦ることなく、できるところから確実に解いていくことが高得点につながると考えられる。

2019年度入試対策・学習アドバイス

基本的な読解力を身につけよう

比較的短めの文章が出題され、内容的にも理解しやすいものが多い。入試頻出の筆者による文章の出題も多いので、標準的な私立大学型の問題集で、文章読解力をつけておけばよいだろう。文化論を中心に、言語論・文学論などのジャンルの文章を特に重点的に練習しておきたい。随筆などもしっかり練習し、作者の心情などを正しく読み取れるようにしておきたい。文章の内容に関わる設問は、易しめのものが多いので、キーワードやキーセンテンスに注意し、文章の展開がしっかり理解できるようになれば、確実に正解を絞り込むことができる。空欄補充の問題については、慣用表現や評論用語などの語句の知識を増やすとともに、文脈を丁寧にたどる練習をしておきたい。

漢字・語句の知識を身につけよう

漢字はセンター試験形式の出題とともに、読みや四字熟語を問う問題も出題されるので、漢字問題集などを繰り返し練習して、確実な知識を身につけておきたい。慣用句などの語句知識を問う問題も多く出題されるので、そうした語句問題を集めた問題集で練習しておくことも大切であるが、意味が曖昧な言葉については、日頃からこまめに辞書を引く習慣を身につけておきたい。

広範な国語知識を身につけよう

文学史・口語文法・表現技法など、広範な国語知識が問われるので、そうした知識も確実にしておきたい。文学史については、高校で用いている国語便覧などに日頃から目を通しておくといいだろう。口語文法については、高校入試用の文法問題集・参考書を用いて、品詞分類や助詞・助動詞の識別問題などをしっかり復習しておきたい。カタカナ語や現代用語も出題されることがあるので、新聞などに目を通し、知識を広めておきたい。知識問題は知っていれば確実に得点できるので、しっかり準備しておきたい。