河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

2018年度入試の問題分析

東海学園大学の2018年度の入試は、募集要項にあるように、生物基礎からの出題であった。1月30日の試験では、大問は4題、総マーク数は36で、2017年度と同じであった。大問Iで細胞について出題された。細胞小器官についての知識問題が出題され、正解ではない選択肢ではあるが、小胞体、リボソームといった生物基礎では扱われない用語が入っていた。大問IIではDNAの構造について出題された。大問IIIでは、ヒトの体液と循環について、血液の組成、ヒトの循環の経路、酸素解離曲線に関する計算問題や血液凝固などが問われた。大問IVで植生の遷移と生態系について出題され、光-光合成曲線の読み取りや自然浄化、窒素循環が出題された。生物基礎のなかでも、2017年度とよく似た分野が出題されていた。

2019年度入試対策・学習アドバイス

出題範囲

生物基礎で扱われる「細胞のはたらき」「体内環境の維持」「バイオームと生態系」の各分野から、バランスよく出題されていた。大問Iの細胞では、生物基礎では扱われない細胞小器官が出題されていたが、正しい用語を覚えていれば消去法などで選べる問題であり、教科書の内容を逸脱することはなく、きちんと教科書の内容を学習していた人には取り組みやすい問題であったと思われる。

教科書の内容を正確に理解しよう

36のマークのうち、知識が32、グラフの読み取りが4で、計算問題や実験考察問題は出題されなかった。圧倒的に知識問題が多くなっている。また、ほぼ教科書の範囲内からの出題であり、発展的な知識も要求されていない。したがって、「発展」や「アドバンス」の項目を除いた教科書の内容をきちんと学習し、まとめて覚えておくべきである。このために、問題集に進む前に、教科書の内容を自分でノートにまとめて全体像を把握してまとめて覚えるようにしよう。

教科書併用問題集の活用

教科書の内容が理解できたら、学校で用いている教科書併用問題集を用いて知識のチェックをしよう。教科書併用問題集の基礎レベルの問題にはすべて正確に答えられるようにしておく必要がある。一度問題を解き、答えられなかったところは、もう一度教科書に返って、その内容を理解し、まとめ直したうえで、再び教科書併用問題集の該当する問題でチェックをするという過程を何度も繰り返して正確な知識を身につけておこう。

2018年度は出題されなかったが、2017年度は計算問題も出題されている。またグラフの読み取りの問題も毎年出題されている。このような問題も、典型的な問題であり、教科書併用問題集に類題が掲載されているものをきちんと理解しておけば解答できる。ミクロメーター、細胞周期、DNAの塩基の比率、腎臓における物質の排出や再吸収、暖かさの指数など典型的な計算問題を繰り返し解いて、出題されたら必ず解けるようにしておこう。

過去問の活用

東海学園大学では、酸素解離曲線やヒトの循環系、生態系における物質循環のように、生物基礎のなかでも特に頻出の項目がある。過去問を解いて、その出題のされ方に習熟しておくとよいだろう。

東海学園大学では、栄養学を学ぶ学部がある。

栄養学を理解するためには、生物学は基礎となる学問である。正確な知識と、的確な計算力を身につけて、80%以上の得点をめざそう。