河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

東海学園大学の2017年度の入試は、募集要項にあるように、生物基礎からの出題であった。1月29日の試験では、大問は4題、総マーク数は36であった。2016年度のマーク数は45であったため減少し、時間的な余裕はあったと思われる。大問Iで細胞について出題された。細胞小器官についての知識問題が出題され、正解ではない選択肢ではあるが、ゴルジ体、リボソーム、リソソームといった生物基礎では扱われない用語が入っていた。大問IIでは遺伝情報の分配について出題され、細胞周期および体細胞分裂が扱われた。体細胞分裂に関する知識問題とともに、細胞周期について、間期および分裂期の各期の細胞数から各期の長さを算出する計算問題が出題された。大問IIIでは、ヒトの体液と血液について、体液循環、ホルモンや自律神経に関する知識問題と、酸素解離曲線のグラフを読み取る問題が出題された。大問IVでは生物の多様性と生態系について、遷移、窒素固定、個体数ピラミッドに関する知識問題が出題された。

2018年度入試対策・学習アドバイス

出題範囲

生物基礎で扱われる「細胞のはたらき」「体内環境の維持」「バイオームと生態系」の各分野から、バランスよく出題されていた。大問Iの細胞では、生物基礎では扱われない細胞小器官が誤答の選択肢に出題されていたが、正しい用語を覚えていれば選べる問題であり、教科書の内容を逸脱することはなく、きちんと教科書の内容を学習していた人には取り組みやすい問題であったと思われる。

教科書の内容を正確に理解しよう

36のマークのうち、知識が33、計算が2、グラフの読み取りが1であり、圧倒的に知識問題が多くなっている。また、ほぼ教科書の範囲内からの出題であり、発展的な知識も要求されていない。ただしホルモンの分泌される部位やはたらき、遷移の過程で出現する樹種など、受験生が苦手とする内容も出題されている。したがって、発展やアドバンスを除いた教科書の内容をきちんと学習し、まとめて覚えておくべきである。このために、問題集に進む前に、教科書の内容を自分でノートにまとめて全体像を把握してまとめて覚えるようにしよう。

教科書併用問題集の活用

教科書の内容が理解できたら、学校で用いている教科書併用問題集で知識のチェックをしよう。教科書併用問題集の基礎レベルの問題にはすべて正確に答えられるようにしておく必要がある。一度問題を解き、答えられなかったところは、もう一度教科書に返って、その内容を理解し、まとめ直したうえで、再び教科書併用問題集の該当する問題でチェックをするという過程を何度も繰り返して正確な知識を身につけておこう。

さらに計算問題やグラフの読み取りの問題も出題されている。このような問題も、ほぼ典型的な問題であり、教科書併用問題集に類題が掲載されているものである。ミクロメーター、細胞周期、DNAの塩基の比率、腎臓における物質の排出や再吸収、暖かさの指数など典型的な計算問題を繰り返し解いて、出題されたら必ず解けるようにしておこう。

東海学園大学では、栄養学を学ぶ学科がある。栄養学を理解するためには、生物学は基礎となる学問である。正確な知識と、的確な計算力を身につけて、80%以上の得点をめざそう。