河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

化学

2018年度入試の問題分析

2018年度入試の学部別の問題の特徴を挙げると農学部は、2017年度まで見られた選択問題がなくなり、すべて必須問題となった。薬学部は、大問1のマークシート方式の問題が、すべて計算問題となり、正解を選択する方式から、解答欄に正解の数値をマークする方式になった。また、大問7題中4題が有機化学の分野からの出題であり、核酸を構成する塩基の構造式を選択させる問題が出題された。理工学部は、例年と大きな変化はなく、大問4題中、2題が無機化学を中心とした問題であり、無機化学の分野から出題される割合が多かった。また、有機化学の分野から1題出題されているが、ほとんどが計算問題であった。都市情報学部は、化学の基礎法則に関する問題が出題された。法則名・人名・法則の内容説明など、細かい内容まで問われた。

2019年度入試対策・学習アドバイス

農学部の学習対策

理論分野は実験に関する問題がよく出題される。中和滴定、酸化還元滴定の応用である逆滴定やヨウ素滴定の実験操作の内容を理解しておこう。さらに二段滴定や、CODの問題なども出題が予想されるので、問題演習を通して実験の原理を理解しておこう。無機分野は2016~2018年度で14族、16族、17族の非金属元素に関する出題が続いている。15族元素の窒素化合物であるアンモニア、硝酸の製法・性質を確認しておこう。有機分野は毎年2題出題され、1題は高分子の問題である。特に、タンパク質、糖類に関する問題がよく出題されるので、教科書に記載されている物質の構造式や性質を覚えておこう。

薬学部の学習対策

理論分野は、計算問題の解答の数値を解答欄に記入する形式である。複雑な計算を必要とする問題は見られないが、素早く正確に計算する必要があるので、普段の学習から意識して計算練習に取り組もう。2018年度は有機化学からの出題数が増加し、今後もその傾向は続くと予想される。標準的な問題が多いが、2017年度に出題されたアミロペクチンの枝分かれ数の問題など、類題を解いたことがあるかどうかで、得点に差がつく問題も出題されるので、やや難しめの問題にも取り組んでおくとよいだろう。

理工学部の学習対策

問題分析でも触れたように無機化学の分野からの出題が多い。金属単体や、化合物の化学式を決定する問題がよく出題される。各元素別の性質・反応を覚えるだけではなく、問題演習によって覚えた知識を整理しておくことが大切である。また、理論分野と関連づけた計算問題も出題される。収率を求める問題など、十分に問題演習をしておこう。有機化学は標準的な問題であり、覚えるべきことは教科書の内容で十分である。2018年度は計算問題が多く出題されたので、無機化学と同様に、理論分野と関連づけた問題演習をしておこう。

都市情報学部の学習対策

大問2題の出題であり,出題範囲が化学基礎のみであるが、物質の構成、物質の変化など、入試の頻出分野だけではなく、教科書では序章として扱われることが多い分野である化学と人間生活分野からも多く出題されている。また、教科書の本文だけでなく、参考事項や発展事項にも目を通しておこう。