河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2018年度入試の問題分析

各学部ともほぼ同様の形式・傾向で、マーク式のA問題と記述式のB問題で構成されている。解答数はマーク式が29問から26問へと減少する一方で、記述式が12問から15問へと増加した。50字の論述問題は各学部とも例年どおり1問出題された。したがって、2018年度は記述問題のウエイトがやや高まったといえる。なお、全学統一入試は全問(50問)マーク式である。原始・古代から近現代までの全範囲、各分野から幅広く出題され、時事的な出題も見られる。受験生の知識を総合的に問う問題やテーマ史問題を中心に、基本的な事項からやや細かな事項まで、多様な設問形式を用いて問われ、各問題の難易度も易しいものからやや難しいものまで幅広く出題されている。全体としての難易度は、2017年度とほぼ同様であった。以前と比べると、正誤問題の割合が減少する一方で空欄補充問題が増加し、また、正誤組み合わせ問題の各選択肢が1行程度まで短くなるなど、受験生にとっては取り組みやすくなってきているといえる。50字の論述問題も比較的記述しやすいものが増えている。解答時間は60分なので、時間不足にはならないと思われるが、50字論述の解答作成にはやや時間を要するだろう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

不得意な時代や分野のないように

Aの選択問題もBの記述問題も、ともに教科書や用語集などの記述をベースにした出題が中心となっている。したがって、用語集などを併用しつつ教科書を中心に原始・古代から近現代までの全時代の各分野にわたって、不得意な時代や分野のないように、丁寧に学習しておくことが大切である。歴史名辞は正確な漢字で記せるようにしておきたい。なお、2018年度は戦後史からの出題量はやや少なかったが、例年、敗戦後からの出題も見られるので、戦後史についてもしっかりと学習しておいてほしい。入試本番では、難度の高い問題、判断に迷う問題がいくつも出題されるが、まず、基本的・標準的な問題で確実に得点できるように学習しておくことが大切である。また、基本史料や未見史料を用いた問題も見られるので、教科書に出てくる基本史料にあたるとともに、未見史料問題は基本知識などをヒントに解答を導き出すなどその解法テクニックもマスターしておきたい。各学部で1問出題される50字の論述問題の対策としては、過去問を素材にして実際に書く練習をしておこう。その際、解答内容についてのメモ書きをつくることから始めるとよいだろう。

正誤問題は消去法を用いて解く

不確実な知識では、正誤問題には対応できない。一歩一歩、正確な知識を着実に増やすことに努めることが得点のアップにつながる。また、この形式は消去法を用いて解答候補の選択肢を絞っていくことが、正解率を高めることにつながる。過去問などで、消去法の練習をしておくとよいだろう。

過去問にチャレンジしておくこと

各学部とも、例年ほぼ同様の問題形式・傾向、難易度である。設問の形式は、4つの短文から解答をひとつ選ぶ正誤問題を中心に、様々な形式を用いて出題される。問題の難易度を実感し、多様な設問形式に慣れておくためにも、ぜひ過去の入試問題を入手して、時間を計って解答してみることをおすすめする。