河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

設題数は、現代文は3題である。本文は、全体的に評論が中心だが、随筆も出ており、評論のなかには翻訳文もあった。本文のテーマは、文化、芸術、哲学、歴史、文学など多様である。また、小説が出た年度もあるが、2018年度は2017年度に続いて出ていない。本文の難易度は標準的なものがほとんどだが、翻訳文のなかにはやや読みづらいものもある。設問の形式はマーク式が中心だが、抜き出しや漢字の書き取り・読みには記述式のものもある(全学統一入試はマーク式のみ)。設問の傾向としては、空欄に適切な言葉や語句、文を入れることで空欄の前後の論理が通るようにする空欄補充問題が多く、脱文挿入の問題も出ている。また、傍線部についての説明や、傍線部の理由説明を求める問題、本文の内容に合致するものや合致しないものを答える問題、漢字の書き取り・読みを問うものなど多様である。また、文学史については、2017年度は出たが、2018年度は出ていない。設問の難易度はだいたい標準的だが、紛らわしい選択肢が並んでいる場合もまれにある。設問数はどちらかというと多めなので、時間内で解けるよう対処しておく必要がある。

2019年度入試対策・学習アドバイス

基本的な読解力を身につけよう

本文は多様な分野から出題されているので、日頃から様々な文章に接しておく必要がある。実践的なやり方としては、標準的な私立大学型の問題集を解くことで、多様な文章に慣れておくとよいだろう。その際に各段落の論理の中心を押さえながら読み込んでいけば、全体の論理をつかみやすい。練習問題を解く際にそれを意識すると、内容や論旨に合致するもの、しないものの判別もつけやすいだろう。翻訳文については、新書や文庫に入っている著名な翻訳文を少し読んでおくのもよいだろう。とにかく慣れておくことが、読解力を養う初めの一歩である。

本文に根拠を見つけて答えを導こう

多く出ている空欄補充問題については、まず空欄の前後の文脈を確認すること。例えば空欄にどの接続語や副詞を入れたらよいのかを問うものなどは、空欄の直前と直後が反対の内容になっていたら逆接の接続語を入れ、空欄の直後に直前の内容の具体例があれば「たとえば」を入れるなど。また、これも多出している傍線部の説明問題では、例えば傍線部に指示語があったら、その指示語の指示内容は必ず押さえておく。それが正解を選ぶための根拠となる可能性もある。傍線部の理由説明を問うものも、傍線部の前後の文脈や前後の段落の内容をつかまえて、答えを選ぶ際の根拠を明らかにする。とにかく、いずれの問題においても、問われている箇所の前後の文脈を論理的に読解して、答えを導く際の根拠を、自分なりに明確にしておく必要がある。

国語についての知識を充実させよう

漢字問題は必ず出るので、漢字の練習問題にあたり、なるべく多くの漢字の書き取りおよびその読み方を覚えておくとよい。その際に、できたら漢和辞典で漢字の意味を確認すると、熟語の成り立ちや用法を覚えやすい。また、知らない熟語や表現を目にしたら、国語辞典や便覧で調べてその都度確認しておこう。語彙(ごい)力は読解力にも直結する。なお、文法に関する文章も出題されているので、国語文法の基礎知識は身につけておいた方が無難だし、文学史も常識レベルのものは覚えておきたい。