河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語(医療科学部)

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

全体はマークシート形式の設問が4題と記述式の設問が1題からなる大問5題構成である。第1問は文法・語法に関する4択問題で設問数は5つ。どれも基礎力を問うレベルである。第2問は日本語が与えられている語句整序問題で設問数は5つ。与えられている日本語による設問文も明瞭であり標準的レベルの良問である。第3問は対話文中の空所に適切な選択肢を補充する問題である。出題は会話の流れを尋ねる設問が中心であり、前後の文脈を適切に判断できれば比較的容易に正解を得ることができる。第4問は長文を使った空所補充問題となっている。空所に適切な語や語句を選択する4択形式で、設問数は10ヵ所。高校の教科書でも扱うことが多い「環境問題」に関する内容である。選択肢には難度の高い英単語や熟語などは見あたらないが文脈を考えながら英文の流れに適する表現を選ぶことは受験生の実力差の出やすいところでもある。第5問は選択肢も含めて約500ワードレベルの標準的な読解問題である。設問数は6つ、下線部の日本語訳、文字数が指定された日本語での説明、英単語を書くもの、および選択記述からなる。読解問題では、設問文それ自体が英文内容のヒントになる場合もあるので注意しておきたい。

2018年度入試対策・学習アドバイス

基礎力=語彙(ごい)力の増強である

「英語をスピーディーに読むにはどうしたらいいのか?」というのは全受験生の悩みであるが、読解問題の基本はやはり語彙(ごい)力にある。ともすれば、英単語集の学習がスタートラインと思われがちではあるが、時間をかけて読解問題を解くことから始めよう。英文内容とともに重要な単語の意味も印象深く残るはずである。また、英単語集の効率的な使い方としては、品詞別に学習すること。例えば頻度を表す副詞や準否定語、あるいは分詞形容詞など項目を決めて、「焦点を定めた単語学習」を行う方が、いわば「よく出る順方式の単語学習」よりも効率的である。知識は必ず関連事項と同時に覚えるのが効果的であり、派生語、反意語なども、気になった時点ですぐにチェックするのが賢明である。

動詞の語法が頻出している

どんな設問を考える場合でも、確実な文法力が必要である。4択方式の文法問題では、特に動詞の語法にポイントを置く設問が頻出している。例えば、知覚動詞のseeでは、動詞そのものを問うこともできるが、後続の補語の形を選択させることもできる。その場合は、直前の目的語との関係を考えることになる。これは単に4択の文法問題だけではなく、語句整序問題でも同じで、例えば選択肢にallowがあれば、受験生としては動詞の語法にポイントを置いて、与えられている日本語に惑わされることなく、目的語として「人」、さらには「to不定詞」が来ると予見することが重要である。また、これらの考え方は一見関係ないように思える長文読解問題でも同じで、述語動詞の後続の形がわかれば速読にも役立つことになる。一方、 簡単な読解問題ともいえる会話表現の設問では、流れに沿って考えればできると思われがちである。しかし、例えばLet me see「え~と」などの会話表現では、使役動詞let「~させる」は許可・容認を表すと覚えていても活用できないことになる。様々な場面で使用される頻出動詞の語法こそ重要なのである。