河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語(医学部)

2018年度入試の問題分析

全体はマークシート形式の大問が3題と記述式の大問が2題からなる大問5題構成である。出題形式が2017年度から大幅な変更があり、2018年度は同型式で2年目となった。第1 問は文法・語法に関する4択問題で設問数は6つ。受験生としては標準レベルの良問である。第2問は語句整序問題で設問数は4つ。各設問の日本文が明瞭で比較的容易に英文上のポイントを捉えることができる。第3問は「ブルーリ潰瘍」を論題にした読解問題である。内容から判断すれば、いかにも医学部的と考えることもできるが、設問のレベルは標準的で、小問数は5つからなる。設問1~4についてはリーディングを進めながら該当部分を考え、設問5の内容真偽に関する問題については英文全体を捉える必要がある。第4問は「言語学習」を論題にした本格的な読解問題である。設問は、日本語による説明問題が5つ、段落補充問題がひとつ(2箇所の補充)で全6問の設問からなる。どの設問も内容把握に重点が置かれているものの、説明問題では設問に対する具体例と筆者の見解をまとめる国語力が鍵となる。したがって、日頃から日本語で簡潔にまとめる学習が必要である。第5問は英作文の問題である。出題は英文中の4ヵ所が日本語に直されており、意味内容のまとまった日本語の英訳となる。このような英訳問題の場合、正解はひとつではないので、自分なりに文脈を把握して文法・語法上正しい英文を書くことができれば、必ず得点は期待できる。

2019年度入試対策・学習アドバイス

医学・医療・科学に興味を持つ

「脚注の英単語に列挙されている医学用語を覚えるべきかどうか?」「医学・医療・科学的な内容の英文の対策はどうすべきか?」とよく聞かれる。英単語に関しては、なじみの単語集を1冊学習することを前提にして、過去問学習の際に教養を蓄えるうえで必要な医学用語を確認しておくのがよい。一方、専門的な医学の知識や教養がないと解答ができない設問はないとしても、昨今取り上げられることが多い医学・医療・科学関連の話題に興味を持つことは当然と考えるべきだろう。

読解の基本は設問文から

読解問題の取り組み方としては、「脚注」の確認→「設問文を先読みして英文内容の手がかりをつかむ」→「本文の段落構成を確認する」の手順が得策である。ところで、各段落には基本的にはトピックを支えるセンテンスが必ずある。筆者はトピックを述べた後、トピックについての説明や具体例などを挙げて、より詳しい情報を提供することが一般的である。この意味内容が順接あるいは逆接で変化する部分に焦点をあてた内容把握問題が頻出していることには注意しておきたい。

英作文は意図する日本語を考える

日本語が指定された英訳問題の場合、日本語にしばられて自由な発想ができない受験生が多い。例えば「出前をとる」とは「出前を注文する」のように考えたい。意図する日本語を理解して、確実に覚えた知識で表現をまとめることが大切である。もっとも、正しい英語で書くとなれば英文法・語法の知識やある程度の頻出構文を暗記する必要がある。学習する際、日本語と英語の表現上の違いを考えることが重要で、書き方次第では幾通りにでも表現できる自由度が英作文には存在することを心得ておくのが得策である。