河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2018年度入試の問題分析

国語は、古文・漢文を除いた現代文のみ2題の出題である。問題文は評論または随筆からの出題で、文章の内容は、社会・文化・文学・言語といったテーマのものであった。難解な文章は出題されておらず、特に長い文章でもないので、論旨を丁寧にたどっていけば読解できるはずだ。

設問の内容は、漢字の読み書き、四字熟語や語句の知識を問う問題、空欄補充問題、選択肢問題、抜き出し問題、傍線部の内容について説明する問題、文学史問題(文学史は2018年度では、2月1日入試で出題された)といった例年とほぼ同じ傾向のものである。2017年度は2月1日入試で、問題文に述べられている内容に関して「筆者の概念をふまえて分析し、あなたの考えを述べなさい」という設問が出題されたが、2018年度は自分の考えを述べる問題は出題されなかった。

設問の形式は選択式と記述式の併用であるが、どの日程も、記述式(漢字の問題、説明問題、抜き出し問題)が多く出題されている。選択肢のなかから解答を選ぶという練習だけでなく、問われた事柄について分かりやすい文章で記述する能力や、本文のなかから最適な部分を抜き出す能力を養っておく必要がある。

2019年度入試対策・学習アドバイス

漢字などの知識を身につけよう

どの日程の問題でも、漢字の書き取りと読み取りが5問ずつ出題されており、確実な得点源になる。大学入試向けの漢字の問題集を使ってしっかり練習しておこう。また、四字熟語や語句の知識に関わる設問も出題されているので、漢字を覚える際にはその意味を確認するとともに、慣用句やことわざ、四字熟語なども積極的に覚えていこう。語句の知識を身につけることで、文章の読解力も上がっていく。

問題文の論旨を正確に読み取ろう

まずは私立大学型の標準的な問題集を使って読解力を養おう。評論文を読みこなすには、筆者の問題意識や主張に注意して文章全体の論理を把握することが大切である。記述式の説明問題や抜き出し問題に解答する力を身につけるためにも、問題文のテーマやキーワードを意識し、筆者の考えやその理由が示されている重要な部分には線を引くなどして、正確に文章を読んでいきたい。

記述式の問題の訓練を積もう

設問については、空欄補充や傍線部に関する選択肢問題、抜き出し問題、記述問題などを練習しよう。抜き出し問題は、設問の意味を十分に理解し、傍線部前後の文脈をよく確認したうえで、複数の候補のなかから設問の要求に合った、一番よいものを厳選することが重要である。

記述式の説明問題に的確に解答するためには、傍線部前後の文脈を丁寧に読んで理解したうえで、設問の要求を正しく読み取ることが大切である。問題文の内容が理解できていても、設問の意図から外れたことを書いていては点数につながらない。記述式の問題を練習する際には、最初は時間がかかってもよいので、自分の納得のいく解答がつくれるまで推敲し、分かりやすい解答になるよう練習しよう。そして、模範解答と見比べ、自分の解答に欠けているところを丁寧にチェックすること。これを繰り返すことで記述式の問題が得意になるはずである。