河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

2018年度入試の問題分析

いずれも大問4題からなり、出題方式は、空所補充、記述、選択、論述、計算であった。教科書に準じた出題となっているものの、長い指定文字数の論述問題も含まれるため、全体的な難易度はセンター試験より難しい。

2月1日実施

1.呼吸(空所補充、論述)。論述は、共生説の根拠(50字)と呼吸と燃焼の類似点(80字)。2.血球のはたらき(空所補充、選択)。3.腎臓の構造とはたらき(空所補充、記述、論述、計算)。論述は再吸収について説明するもの(15字)。4.生産構造図(記述、選択、論述)。論述は、群落上層部で急激に相対照度が減少する理由と図の生産構造図がススキのものかアカザのものかを判断した理由(いずれも文字数指定なし)。

2月2日実施

1.ヒトのゲノム(空所補充、記述、計算)。2.カタラーゼの性質を調べる実験(選択、論述)。論述は、酵素が熱により活性を失うことを説明するもの(60字)。3.血糖濃度の調節(空所補充)。4.生物の共通性と多様性(記述、論述)。論述は、生物の多様性が生じるしくみ(30字)と生物の共通の祖先がどのようなものかを推測するもの(50字)。

2月3日実施

1.DNAとRNA(空所補充、計算)。2.体温調節(空所補充、記述、論述)。論述は発汗により放熱が増加する理由(文字数指定なし)を述べるもの。3.腎臓ではたらくホルモン(空所補充、記述)。論述は、鉱質コルチコイドの標的器官とはたらきを述べるもの。および、大量の水を飲んだ場合のホルモンによる調節を述べるもの(いずれも80字)。4.日本のバイオーム(空所補充、選択)。

2019年度入試対策・学習アドバイス

教科書の基本事項を理解しよう

多くの問題が、構造や現象の名称や基本的な知識を問うものである。教科書の文章をベースに出題されているので、教科書は隅々まで繰り返し目を通し、教科書傍用の問題集を繰り返して演習してほしい。

文章でまとめよう

論述問題が毎年出題されている。全体としての設問数が多くないので、論述問題が配点に占める割合は大きい。少しでも失点の少ない答案を書けるようにしたい。教科書に書かれている内容を問われるものなので、まずは、問題集に掲載されている知識を論述する問題はきちんと書けるようにしておく。また、教科書にある「まとめ」などを利用して各項目を文章でまとめるとよい。論述問題は書くことで上達するので、日々の積み重ねが重要である。

計算問題を攻略しよう

計算問題も出題されている。知識の整理が終わったら計算問題の対策に取り組むとよい。問題集の基本的な計算問題を中心に、解答の道筋をきちんと理解し、解けるようにしておく。

重点的に対策してほしい分野

比較的狭いテーマから細かく出題される傾向がある(例えば、体液の分野であれば「血液の成分」だけが出題される)ので、全体的な学習を終えたら、一つひとつの分野を丁寧に仕上げる。2017・2018年度は出題されなかった、タンパク質合成、酸素解離曲線、無脊椎動物や魚類の体液濃度の調節、光-光合成曲線、生態系の物質収支、生態系の保全などのなかから2019年度は出題される可能性があるのでしっかりと対策をしておきたい。また、過去に出題された分野からも出題されているので、過去問の演習も丁寧に行ってほしい。