河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

いずれも大問4題からなり、出題方式は、穴埋め、記述、選択、論述、計算であった。教科書に準じた出題となっているものの、長い指定文字数の論述問題も含まれるため、全体的な難易度はセンター試験より難しい。

2月1日実施

1.顕微鏡の取り扱い・ミクロメーターの使用方法(穴埋め、論述)。論述は、顕微鏡に接眼レンズ→対物レンズの順で取りつける理由と対物レンズをプレパラートから遠ざけながらピント合わせをする理由が問われた。2.血糖濃度の調節(穴埋め、記述、選択)3.体液の組成(記述、論述)。論述は血液、リンパ液、組織液のそれぞれの役割を答えるもの。4.生態系の物質循環(論述100字)。論述は炭素、窒素の循環の全体像をそれぞれ100字で述べるものが問われた。また、炭素は「開放的な循環」、窒素は「閉鎖的な循環」であることについて、その違いを述べるもの。

2月2日実施

1.真核細胞と原核細胞(記述、選択)。2.生命活動とエネルギー(穴埋め、記述、論述40字)。論述はATPの高エネルギーリン酸結合を説明するもの。3.肝臓のはたらき(穴埋め、記述)。グリコーゲンはグルコースがどれくらいつながっているのかが問われた。4.世界のバイオーム(記述、選択)。

2月3日実施

1.遺伝情報とDNA(記述、計算)。計算はDNAのAの割合からGとTの割合を求めるもの。2.免疫(穴埋め、論述100字)。論述は物理・化学的防御について、また、予防接種についてそれぞれ100字で述べるもの。3.腎臓のはたらき(穴埋め、記述)。4.垂直分布(記述、選択)。

2018年度入試対策・学習アドバイス

教科書の基本事項を理解しよう

多くの問題が、構造や現象の名称や基本的な知識を問うものである。教科書に書かれている文章をベースに出題されているので、教科書は隅々まで繰り返して目を通してほしい。そして、教科書傍用の問題集を繰り返して演習する。

文章でまとめよう

論述問題が毎年出題されており、100字を超える論述も出題されている。そして、全体像をまとめる問題が目立つのも特徴である。論述問題は書かないと上達しないので、問題集にある知識を論述する問題はきちんと書けるようにしたい。また、教科書や問題集には「まとめ」が掲載されているので、そこに記載されている文章をノートなどに整理し、それぞれの分野の全体像をつかむようにしたい。

計算問題を攻略しよう

計算問題も出題されている。知識の整理が終わったら計算問題の対策に取り組むとよい。問題集の基本的な計算問題を中心に、解答の道筋をきちんと理解し、解けるようにしておく。

重点的に対策してほしい分野

比較的狭いテーマから細かく出題される傾向がある(例えば、代謝とエネルギーの分野であれば「ATP」だけが出題される)ので、全体的な学習を終えたら、一つひとつの分野を丁寧に仕上げる。2016・2017年度は出題されなかった、細胞の大きさ、光合成、タンパク質合成、体温調節、酸素解離曲線、無脊椎動物や魚類の体液濃度の調節、生態系の物質収支、生態系の保全などのなかから2018年度は出題される可能性があるのでしっかりと対策をしておきたい。また、過去に出題された分野からも出題されているので、過去問の演習も丁寧に行ってほしい。