河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

数学I・A

2018年度入試の問題分析

前期入試には、マークセンス方式と記述方式の混合試験であるA方式、B方式と、全問マークセンス方式のAM方式、BM方式がある。A方式とB方式はマークセンス方式の小問集合(小問の数は5問)と記述方式の大問2題の組み合わせであり、配点の割合はマークセンス方式6割、記述式4割である。AM方式とBM方式はともに小問が9問であった。マークセンス方式の問題はすべて結果のみをマークして解答するものであった。試験時間はいずれの方式も60分であった。小問1問あたり5~6分、大問1題あたり15分ぐらいのペースで解くのが標準的と思われるので、少し急いで解くことになる。出題内容は「数と式」「2次関数」「三角比」「整数」「集合と論証」「場合の数・確率」「平面図形」であり、出題範囲については、どの分野からもほぼまんべんなく出題されている。難易度は、ほとんどの問題が教科書の例題から章末問題程度であったが、マークセンス方式、記述方式とも一部に思考力を要するやや難度の高い問題があった。受験生の基礎学力および応用力を丁寧に測ろうという大学側の意図がうかがえる。

2019年度入試対策・学習アドバイス

苦手分野の克服をしよう

苦手分野については教科書の基本事項をしっかりと理解しておこう。また、苦手でない分野についても基本事項の漏れや勘違いがないか確認しておこう。さらに、問題演習を通じて公式の正しい使い方などを定着させておくことが大切である。

マークセンス方式対策

マークセンス方式の問題は結果のみを解答する形式であるから、部分点がなく、少しのミスが時間や得点に影響してくる。一つひとつの問題を確実に処理していく力をつけておこう。教科書の例題や章末問題など基本的な問題や典型問題は、すぐに解答方針が立てられるか、最後の答えまでミスなくやり切れるかチェックしておこう。解答の手順や計算方法などを見直し、より速く正確にできる方法を研究しておくとよい。また、記述式の問題集で練習をするのも効果的である。解法の手順を整理するには、マークセンス方式の問題集を解くだけでは不十分である。考え方を書き表しながら解くことでより速やかに定着が図れるのである。以上の学習を終えたら、過去問を使って、中部大学のマークセンス方式の問題に触れておこう。いろいろな分野の問題の難易度や問題を解くペースを確認しておくとよい。

頻出問題の解法を習得せよ

数学I・Aの全分野について取り組んでおいた方がよいことはもちろんであるが、2次関数は頻出であるので、苦手な人は克服しておきたい。特に2次関数の最大値・最小値を問う問題、絶対値記号のついた関数のグラフに関する問題は頻出であり、難度もやや高めである。2重根号についての問題や不等式に絡んだ文章題も頻出である。場合の数・確率は主に典型的な問題が出題されているので、基本レベルの問題集を解くことで対策をして、得点源にできるようにしておこう。教科書傍用問題集などを繰り返し解いて演習しておいてほしい。また、整数の分野の出題もあった。この分野は全般的にどこの大学も難度の高い問題の出題が多く、それなりの訓練が必須である。初見の問題を解き切ることは難しいので、標準的な難易度の問題集を利用して、多くの問題を解くことで経験値を上げておくことが望ましい。