河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2018年度入試の問題分析

2018年度の設題数は、2017年度同様、現代文2題と知識問題1題である。現代文は、2題とも評論からの出題だが、過去には、評論と随筆からの出題も多い。テーマは、社会、思想など多岐にわたるが、2018年度は、新聞に掲載された文章と、翻訳文が出ている。設問は、空欄に適切な言葉や語句、文を入れることで空欄の前後の論理が通るようにする空欄補充問題が多く、挿入問題も出ている。また、傍線部についての説明や、傍線部の理由説明を求める問題、本文の内容に合致するものを答える問題、漢字の書き取りを問うものなど多様である。そして、各設題には7~8問が設問され、それぞれの設問の選択肢数は5~10個と、一般よりやや多めのものもある。なお、1題で独立して設問されている知識問題は、文の意味が、一通りにしか解釈できないものと、二通り以上に解釈できるものとを区別する問題と、四字熟語についての問題で、熟語に関するものは過去にも多出している。出題形式は例年どおり、マークシート方式である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

基本的な読解力を身につけよう

全体に、文章の難易度は標準的だが、話題となっている内容は多様である。ただ、共通しているのは、社会とは何か、時代とは何か、自分はその社会や時代のなかでどう生きるのか、という問いかけが根底にあること。そこで、日頃から、新聞の社説や文化欄の文章などに目を通して、興味を引かれたテーマがあれば、自分の生き方に引きつけて考えてみる訓練をしておくとよい。自分で読んで考えてみることを繰り返していくことで、知識量が増え、評論文に慣れることもできる。慣れ親しむのが、読解力を養う初めの一歩である。

本文に根拠を見つけて答えを導こう

では、実際に問題を解くときにはどうしたらいいのだろうか。多く出ている空欄補充問題については、まず空欄の前後の文脈を確認すること。例えば空欄にどの接続語を入れたらよいのかを問うものなどは、空欄の直前と直後が反対の内容になっていたら、逆接の接続語を入れ、空欄の直後に直前の内容の具体例があれば、「たとえば」を入れるなど。とにかくどの選択肢の接続語を入れるのかの根拠を自分なりに明らかにして、その根拠の明らかなものから空欄を補充していくといった解き方が最も有効である。また、挿入問題なら、挿入文の指示語に注目する。例えば挿入文に「そんな時代」とあれば、挿入する直前に「時代」について書かれていないと、「そんな」という指示語が宙に浮いてしまう。そこで、「時代」という言葉があるところの直後に挿入すればよいということがわかる。傍線部の説明問題や傍線部の理由説明を問うものも同様で、傍線部の前後の文脈や前後の段落の内容をつかまえて、答えを選ぶ際の根拠を明らかにする。以上に留意して、標準的な私立大学向けの練習問題を解いていくとよいだろう。

国語についての知識を充実させよう

漢字の書き取り問題は必ず出るので、漢字の練習問題にあたり、なるべく多くの漢字を覚えておくとよい。その際に、できたら漢和辞典で漢字の意味を確認すると、熟語の成り立ちや用法を覚えやすい。また、知らない熟語や表現を目にしたら、国語辞典や便覧で調べてその都度確認しておこう。語彙(ごい)力は読解力に直結する。