河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。



現代文

2017年度入試の問題分析

ここでは、一般入試I期について分析していくこととする。2018年度の設題数は、現代文2題と知識問題1題であり、2017年度も変化していない。現代文は、評論と随筆からの出題で、例年と変わらず。テーマは、科学、社会など多彩な分野から出題されている。設問は、空欄に適切な言葉や文を入れることで空欄の前後の論理が通るようにする空欄補充問題が多く出されている。また、傍線部についての説明や、傍線部の理由説明を求める問題、本文の内容や主旨に合致するものを答える問題、比喩表現について問う問題、漢字の書き取りや言葉の意味を問うものなど多岐にわたり、各設題には、6~8問が設問されている。なお、1題で独立して設問されている知識問題は、熟語について問われている。出題形式は2016年度に続きすべてマークシート方式である。

2018年度入試対策・学習アドバイス

基本的な読解力を身につけよう

全体に文章の難易度は標準的といえるが、話題となっている内容は多様である。ただ、共通しているのは、生きるとはどういうことか、自分とは何者かという問いかけが、根底にある点に特徴がある。そこで、日頃から新聞の社説などに目を通して、興味を引かれたテーマがあれば、自分の生き方に引きつけて考えてみる訓練をしておくとよい。また、随筆の場合、印象的な比喩表現を用いて読者の心に訴える手法がしばしば見受けられる。そこで、比喩表現の意味内容を、その比喩表現の前後の文脈から読み取るなど、特徴的な表現があったらその表現に留意して、文章を読解していくことも必要である。

本文に根拠を見つけて答えを導こう

空欄補充問題については、まず空欄の前後の文脈を確認すること。練習問題を解いていて空欄補充問題があった場合、そうして確認した文脈に答えの根拠を見出せるかどうか、自分なりに考えていくという姿勢が大切である。また、傍線部の説明や理由説明も同様に、傍線部を含む段落やその直前・直後の段落の内容を押さえ、傍線部の前後の文脈を正確につかまえることが肝要である。例えば、傍線部の直前に「その」という言葉があった場合など、その指示内容を押さえると、正解の方向が見出せることもある。さらに、本文全体に目を配ることが要求されるときもある。例えば本文が筆者の体験談に即している場合などは、その体験の中心になっているものに注目するとよい。とにかく本文に根拠を見つけることを意識して、標準的な私立大学型の練習問題を解いていってもらいたい。

国語についての知識を充実させよう

受験生の語彙(ごい)力を試しているような傾向もあるので、それに対処するためには、まず熟語の知識を充実させたい。そのためには漢字の書き取りの勉強と並行させていくとよい。漢字の練習問題にあたりながら、その漢字の意味や用法を覚えることである。また、練習問題の文章や新聞の社説のなかにわからない言葉や知らない慣用句や四字熟語が出てきたら、できるかぎり辞書や国語便覧で調べ、その都度明らかにしておくことが望ましい。自分で短い文をつくって、実際にその言葉を使いこなせるようにしておくとさらによい。語彙(ごい)力がつけばそれだけ読解力も上がることが多いからである。