河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2017年度入試の問題分析

国語は、例年どおり選択科目になっている。大問2題からなり、第一問が現代文で必須であり、第二問で現代文か古文を選択する。全日程で評論、随筆からの出題であった。文章量は日程によって多少差があるが、各3,000~4,000字程度と多めである。例年出題される文化や社会に関する文章に加えて、科学について論じた文章からの出題が目を引いた。一見語り口がソフトでも、取り上げる内容は本格的な現代評論に通じるものが多い。論旨展開・主旨は明解なので、読解の練習を積んだ受験生にとっては手応えのある文章だろう。ときに専門的な内容を論じた文章が出題されることがあり、受験生にはやや読みづらく感じることがあるかもしれない。ただし書かれていることを丁寧にたどっていけば設問に十分対処できる。設問は、漢字・言葉の意味・空欄補充・傍線部の内容説明・理由説明・主旨判定など入試に頻出のものが中心である。2017年度はロシア文学の作者と作品を問う文学史の問題が出題された。設問数は第一問で11、12問、第二問で8~12問程度。解答形式はすべて選択式である。解答がひとつに絞りづらい設問が一部あったが、設問全体の難易度は標準的といえる。

2018年度入試対策・学習アドバイス

文章の論理を丁寧に押さえよう

出題されている文章は、論旨展開を丁寧にたどれば、理解できるものが中心だ。ときに受験生にとって読み慣れない文章や長文が出題されることもあるが、見た目の印象で諦めたり焦ったりするのは禁物だ。論点が何か、それがどのように展開されていくのかを本文に即してたどっていけば、読解できる。設問も、文章の内容を把握したうえで、傍線部がある場合はその意味内容を正確に理解し、前後の文脈にまで目を配ることができれば、解けるものがほとんどだ。空欄補充問題も同様に空欄前後の文脈を正確に押さえられれば、解答が決まる。選択肢にやや紛らわしいものもあるが、本文の内容や設問で問われていることと照合しながら、間違った選択肢を消去していくことで解けるはずだ。したがって私立大学用の標準的な問題集で、文章のつながりを意識して読み、問題を解く練習をしておこう。

知識問題は学習の基本

第一問で漢字が5問程度出題される(日程によっては読みが問われることもある)。語句の意味なども多く出題されている。これらの知識問題の対策を講じておくこと。漢字の問題集と基本的な国語知識の問題集(30日完成や一問一答式など)を仕上げておくとよいだろう。また日頃から知らない語句や事項を辞書や国語便覧で調べるようにしたい。

選択式問題に慣れよう

基本的に選択式問題は、文章を正確に理解したうえで、設問の意図に従って解答の根拠を押さえ、選択肢を十分に検討すれば正解できるように作成されている。選択式問題が苦手で複数の選択肢で迷ってしまう人は、そのような手順を踏んでいない場合が多い。選択式の問題集で練習する際に、設問が何を問うているのか、それに答えるためには本文のどこを根拠にすればいいのか、ということに注意しながら、選択肢を本文と照合して選ぶようにしてほしい。その際、間違いの選択肢の、どこがどういう理由で間違いなのかも確かめながら解くと、選択肢の検討力が養える。さらに、全体の設問数が多いので、時間配分の練習も必要だ。