河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

化学(薬学部)

2018年度入試の問題分析

全日程とも大問4題からなる。出題形式はセンター試験と同様にマーク式である。第1問は化学基礎の分野、第2問は無機化学の分野、第3問は有機化学の分野、第4問は理論化学の分野からの出題であった。問題の難易度は、標準的な問題がほとんどであるが、前期日程の第3問、問2の油脂に関する問題は、油脂の質量ではなく、物質量を考えて計算する問題であり、公式にとらわれない応用力を必要とする問題であった。また、正誤問題は正確な知識を必要とする問題が数多く出題されている。正誤問題のでき具合で、得点に差がついたであろう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

化学基礎の分野の対策

原子・分子・イオンの構造、周期表と元素の性質、化学結合、混合物の分離などの分野からよく出題される。計算問題は、化学反応式を用いた計算、水溶液の濃度の問題がよく出題される。化学基礎の分野の問題は基本的な問題が多いので、確実に得点できるようにしておこう。

理論分野の対策

酸・塩基の分野は毎年出題されているので、重点的に学習しておこう。特に、pHの計算、中和滴定、電離平衡、緩衝液の問題はよく出題される。それ以外の分野では、熱化学、酸化・還元、電池・電気分解、気体の法則、反応速度、平衡定数などがよく出題される。教科書に出てくる重要な用語・定義・法則を理解し、頻出問題を中心に問題演習を十分にしておこう。

無機化学の分野の対策

無機化学の分野からは、気体の製法・性質、金属の性質、金属イオンの分離方法などがよく出題される。無機化学は差がつく分野ではあるが、勉強量に比例して得点力も伸びる分野でもある。また、無機化学の分野は正誤問題が多く出題される。細かい知識は必要ないが、教科書に出てくる物質の名称や化学式、性質や反応は正確に覚えておこう。さらに、覚えた知識が確実に身についているかを確認するために、問題演習もやっておこう。

有機化学の分野の対策

有機化学の分野からは、元素分析、異性体、炭化水素、アルコールとその酸化生成物、エステル、芳香族化合物、油脂・セッケンなど、覚えることが多い問題が出題されている。しかし、細かい内容や難しい知識を問うような問題は見られない。教科書に書いてある内容が正確に頭に入っていれば、十分に対応できる問題である。有機化合物の名称や構造式を暗記するだけでなく、各物質についての製法や性質、重要な反応など、体系的に理解して問題演習を行いながら、覚えた知識を整理しておこう。

過去問の活用

全分野からまんべんなく出題されるので、苦手分野・未習分野を残さずに、早めの学習対策が必要である。特に、教科書の内容を理解した後の問題演習が重要である。さらに、実際の過去の入試問題を解いてみることで、入試の出題傾向や時間配分を知っておくことも重要である。また、センター試験の過去の問題からも、よく似た問題が多く出題されている。センター試験の問題は非常に参考になるので、十分に活用しておこう。