河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

化学(薬学部)

2017年度入試の問題分析

全日程とも大問4題からなる。第1問、第2問は化学基礎および無機化学からの出題、第3問は有機化学からの出題、第4問は理論化学から出題であった。出題形式はセンター試験と同様にマーク式である。問題の難易度は、例年、標準的なレベルの問題がほとんどであるが、最近はやや難化傾向にある。特に後期日程で出題された界面活性剤に関する問題は、教科書に記載はされているが、過去にあまり出題されたことのない分野である。ほかにも理想気体に関する問題、溶解度積に関する問題は、類題を解いたことがないと、難しく感じたであろう。それ以外に全日程とも、正誤問題で正確な知識を必要とする問題が数多く出題されている。これらの正誤問題のでき具合で、得点に差がついたと思われる。

2018年度入試対策・学習アドバイス

化学基礎の分野の対策

原子・分子の構造、周期表と元素の性質、化学結合、混合物の分離などがよく出題される。化学基礎の分野の問題は基本的な問題が多いので、確実に得点できるようにしよう。計算問題は、水溶液の濃度計算、固体の溶解度、化学反応式を用いた計算をできるようにしておこう。

理論化学の分野の対策

頻出分野である酸・塩基を重点的に学習しよう。中和滴定、pHの計算、電離平衡、緩衝液の問題はよく出題されるので、しっかりと対策を立てておこう。これ以外にも理論化学の分野からは、計算問題が多く出題される。熱化学方程式、酸化還元、電池・電気分解、気体の法則、反応速度、平衡定数、溶解度積などの分野を中心に問題演習を十分にしておこう。

無機化学の分野の対策

無機化学の分野からは、気体の製法・性質、金属単体の製法・性質、金属イオンの分離方法などが、よく出題される。無機化学は差がつく分野ではあるが、勉強量に比例して得点力も伸びる分野でもある。また、この分野は正誤問題が多く出題される。細かい知識は必要ないが、教科書に出てくる物質の性質や反応は正確に覚えておくこと。さらに、覚えた知識が確実に身についているかを確認するため、問題演習もやっておこう。

有機化学の分野の対策

有機化学の分野からは、元素分析、異性体、炭化水素、アルコールとその酸化生成物、エステル、芳香族化合物、混合物の分離、油脂・セッケンなど、覚えることが多い問題が出題されている。しかし、細かい内容や、難しい知識を問うような問題は見られない。教科書に書いてある内容が正確に頭に入っていれば、十分に対応できる問題である。有機化合物の名称や構造式を丸暗記するだけではなく、各物質についての製法や性質、重要な反応など、体系的に理解して、問題演習を行いながら、覚えた知識を整理しておこう。

過去問の活用

全分野からまんべんなく出題されるので、苦手分野・未習分野を残さずに、早めの学習対策が必要である。教科書の内容を理解した後の問題演習が重要である。さらに、実際に過去の入試問題を解いてみて、入試の出題傾向や時間配分を知っておくことも重要である。また、センター試験の過去の問題からも、よく似た問題が多く出題されている。非常に参考になるので、十分に活用してほしい。