河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

数学II・A(看護学部)

2017年度入試の問題分析

問題数は大問4題で、試験時間60分に対して適切な分量である。解答形式は、すべての問題が途中の過程も含めて論述する形式である。

第1問は小問が2問で、3次方程式の解および、三角方程式の解が問われた。いずれも基本的な解法を習得していれば対応できる。第2問は、同時に取り出された4つの数の積と和に関する条件を満たす確率を求める問題であり、適切に状況を把握することで解答できる。第3問は、対数に関する条件式を前提に、式の最大・最小を考える問題であった。典型問題のひとつではあるが、受験生にとっては取り組みにくかったことだろう。第4問は、三角形の成立条件および、直角三角形の成立条件を問う問題であった。2015年度にも同テーマの問題が出題されており、対策を取っていれば解答は容易である。難易度については、教科書の内容をしっかりと身につけておけば対応できるような基本的なものが中心である。その分、的確に方針を立てて正確に計算をする必要があり、単純なミスには注意したい。

2018年度入試対策・学習アドバイス

基礎力をしっかりつけよう

問題の大半は教科書レベルの学力で対応できる。教科書をよく読んで基本事項を理解し、例題はすべて解けるようになるまで繰り返し手を動かしながら練習していこう。例題を解く際には、ただ単に解けるだけでよしとするのではなく、問題文を読んですぐに解答の方針が頭に浮かんでくるようになるまで繰り返し練習することが大切である。教科書の次は、基本レベルの入試問題集を繰り返し解いて実戦力をつけていくとよい。その際、特に計算力や記述力を養うことを心がけておいてほしい。

計算力を養おう

基本的な問題が中心のため、計算ミスが致命傷となってしまうこともある。普段から、問題を解く際には計算を省略せずに丁寧に書き、正確に行う訓練を積んでおこう。また、やや複雑な計算を要する問題も見られるので、粘り強く取り組む姿勢も必要である。さらに、計算の速度を上げることも練習しておきたい。日頃から、計算の量を減らす工夫ができないかを意識しておくことが大切だ。また、問題を解き終えた後は、解答解説をよく読んで、答えが合っていた場合でも計算に工夫の余地がなかったかなどを確認するようにしてほしい。

IAを特に強化しよう

数学IIの範囲からの出題率はやや低く、出題内容も基本的な知識と計算力を図るものが中心。その分、数学IAの方が出題率が高く、出題分野は数と式、2次関数、図形と計量、場合の数、確率など多岐にわたる。各分野ムラのないように対策をしておく必要がある。基本的な問題が中心だが、やや問題設定に見慣れない形式のものが出題されることもあるので、パターン学習だけでなく、しっかりと考えて解答方針を導き出す訓練も必要である。また、特に頻出の分野は三角比を用いる図形と計量であり、平面図形・空間図形ともにしっかりとした対策が必要である。基本公式を道具として備え、どの道具を用いることで問題が解決していくのか、その使い方を十分に練習しておこう。さらに、空間図形においては図形の認識能力も必要となるので、ただ漠然と問題を解くのではなく、出題されている図形がどのような形状のものなのかイメージをしながら考える習慣をつけておこう。