河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語(医学部)

2017年度入試の問題分析

全体はマークシート形式で大問7題構成、試験時間80分、マーク数48個からなる。第1問は対話文形式の文法・語法に関する語句の選択問題で設問数は6つ。設問文の自然な日本語は参考程度と考えて、正しい英語表現を見極める必要がある。第2問は英語で書かれた内容から該当する英単語を考える問題で設問数は6つ。該当する枠内に入るアルファベットの選択問題ではあるが、英単語がうろ覚えでは正解には至らない。第3問は日本語が与えられている語句整序問題で設問数は3つ。与えられている日本語による設問文は比較的明瞭であり標準レベルの設問からなる。第4問は内容的に異なる5つの英文からなり、各英文中に指定語句を補充する問題で設問数は5つ。完成された一文からなる英文補充とは異なり、語句補充の場合は正確な文法力が必要となるため、予想外に難しいことがある。第5問は約400語からなる標準的な読解問題である。全体的には英単語空所補充問題9つと内容把握問題ひとつからなる。事実上9択の適語選択問題(選択肢の品詞に統一性はない)は、ともすると時間超過になりかねないので注意する必要がある。第6問は約500語からなる標準的な読解問題である。英単語の説明として正しい英文を選択する設問がひとつ、英単語空所補充問題5つ(選択肢の品詞はすべて名詞)、語句整序問題ひとつからなる。この語句整序問題には、第3問のような日本語が与えられていないので、文法・語法力が必要である。第7問は約700語からなる標準的な読解問題である。英文中の指示語に関する設問がひとつ、英単語空所補充問題3つ(選択肢の品詞はすべて動詞)、英文上のつなぎの表現を選択する空所補充問題5つ、語句整序問題ひとつ、内容把握問題ひとつからなる。

2018年度入試対策・学習アドバイス

語彙(ごい)力と読解力を充実させる

設問文および選択肢には難度の高い英単語や熟語などは見あたらないが、第5問~第7問の英文読解問題を中心に豊富な語彙(ごい)力が必要であることはいうまでもない。また、出題形式別に見ても空所補充の割合が高いことを考慮すると、語彙(ごい)力の充実こそが合格点につながる。それでは、語彙(ごい)力をつけるにはどうしたらよいのか? 即効性を求めるのであれば、1冊の英単語集の繰り返し学習である。そして、さらに効果的なのが、過去問などを利用してトピック別に英文内容をあらかじめ分別しておき、精読を実践することである。英文内容とともに重要な単語の意味や語法なども印象深く定着でき、読解力と語彙(ごい)力の相乗効果も期待できるはずである。

空所補充問題の攻略

英単語空所補充問題の出題ポイントは「選択する語彙(ごい)の文法・語法を問うもの」、「文脈把握を問うもの」など様々である。選択肢に統一性がない(動詞、形容詞、副詞、前置詞などがランダムに与えられている)場合は、文法的な接続や頻出表現そのものを問うことにポイントがあるのが一般的である。一方、選択肢が同じ品詞、例えば動詞で統一されているような場合は、語彙(ごい)本来の意味や文法・語法などについて、与えられた選択肢を比較しながら空所前後での文脈判断が必要となる。あらかじめ出題の意図をよく考えて過去問学習に取り組んで、設問のパターン化をしておくのが得策である。