河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

世界史

2018年度入試の問題分析

基本は事項選択式と記述形式

前期試験Aは大問が4題、小問は各題10問の合計40問で構成される。各大問は400~700字の文章が示され、小問は文中の下線対応形式や空欄補充形式によって出題されている。大問4題のうち2題はマークシート方式、ほかの2題は記述式であり、マークシート方式は4つの選択肢から正答を選ぶ問題である。両形式とも問われる内容は事項で、語句や人名のほかに地名や年代(年号を含む)などが出される。

出題範囲は、時代については古代~現代までと全時代にわたっている。地域については西洋史とアジア史が中心であり、どちらかに偏って出題されることはない。2018年度は、西洋史では宗教改革や第二次世界大戦後の東ヨーロッパなどが出題され、アジア史では五代十国など中国史が必ず1題出されている。出題分野は、政治史が中心であるが、年度によっては「近世ヨーロッパ文化」のように文化史が大問として出題されることもある。基本的には「共和政ローマ史」や「唐」「大航海時代」「戦間期の中国」などとテーマ史的に出題されるが、「古代から中世のイベリア半島」「近世から近現代にかけてのロシア史」と時代を広くとった大問が出題されることもある。解答は教科書の重要事項が中心となり、難易度は「標準」である。

2019年度入試対策・学習アドバイス

教科書学習を中心に

教科書中心の学習で十分対応できる。受験生の諸君は高校での学習の成果がそのまま反映すると思ってよい。では本番で合格を得るためにどういう学習をしておくか。まずは教科書をベースに歴史の流れを把握したい。何より教科書をよく読んでほしい。時代・出来事の流れを簡単な図にまとめる、ポイントになる事柄を書き加える、といったことで基礎力は養われる。事項選択問題が半分近いということは、基本的な事項を押さえられるかどうかが合否を分ける最初のポイントになる。しかし、だからといって、丸暗記の学習は避けた方がよい。入試では、一問一答形式ではなく長文を示して出題されるので、歴史の「流れ」をきちんとつかんでいれば、だいたい正答を導き出すことができるからである。そのうえで基本的な語句を押さえていこう。

近現代史をおろそかにしない

近現代史は、受験生の諸君は苦手としがちであるが、逆に差をつけることも可能な時代である。出来事の関連性に気をつけて学習しよう。

記述対策を

中国史や朝鮮史が出題されることが多いため、漢字で解答することを求められることが多い。日程によっては大問1題の解答がすべて漢字指定という場合もある。はっきりと差がつく問題となろう。したがって正確な語句を押さえるとともに、正しく漢字で書ける力を養うことが求められる。日頃から書く練習をしておこう。

テーマ史的学習で

出題の傾向から、「ヴェルサイユ体制」「イスラーム教の成立」といったように教科書の単元・テーマ史的にまず学習してみよう。文化史も出題されるので、政治史を押さえたうえで、文化史も押さえよう。「唐代の文化」「明末清初の文化」「啓蒙思想」というように時代を区切って整理した方が勉強しやすいだろう。