河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

M方式は全問マークセンス方式、前期入試は大問3題で、2題が記述式、1題がマークセンス方式で例年どおりであった。記述式は空欄補充と下線部設問による歴史用語を問う問題が中心で、漢字で書く正確な知識が要求される。マークセンス方式は正誤問題が多く含まれ、単なる歴史用語の暗記ではなく、その内容を正確に理解しておくことが必要である。全日程を通じてみると全時代・全分野からほぼ出題されているが、全日程で文化史が出題される。また、時代では3問中必ず近現代史は出題されている。出題形式では図版や頻出史料・未見史料を使った出題も多い。2017年度も古代や近現代の頻出史料問題や未見史料を使った問題、絵画の図版問題やグラフや地図を使った問題などが出題された。難易度は問題によって差があり、一部難問もあるが、基本知識で十分解ける問題が多い。

2018年度入試対策・学習アドバイス

まず基本事項を確認しよう

問題の難度に差があるので、基本問題の取りこぼしをしないことが肝心である。基本問題が全体の7割以上を占めるので、ここで確実に得点できれば合格できる。教科書を中心に基本事項をマスターしておくことが大切である。前期入試では3分の2が記述式なので、正確な漢字で覚えておくようにしたい。

文化史・史料問題対策は必須

毎回必ず出題されるのが生活・文化分野で、図版もよく利用される。2017年度は、『一遍上人絵伝』や『伴大納言絵巻』を使った出題や狩野永徳の作品(『唐獅子図屛風』)を多くの図版のなかから選ばせる問題などが出題された。例年出題される図版は、基本的に有名なものばかりなので、教科書や市販の図版資料集などで確認しておきたい。また、史料問題も毎年出題される。教科書に載っている頻出史料は、一度は目を通しておくこと。未見史料問題は何の史料か見抜くことが勝負になるので、多くの問題にあたって解法の訓練をぜひしておきたい。過去問や他大学の類似問題などにあたり、史料に目を慣らしておこう。

近現代の学習を忘れずに

受験生諸君は原始から学習を始めるため、時間不足からどうしても近現代の学習がおろそかになりがちである。しかし、愛知大学ではすべての日程で必ず近現代史からの出題があるので、その学習は必須である。戦後史からの出題も目立ち、大問1題がまるまる戦後史という問題も出題される。また、最近では、かなり新しい時代が出題されるようになってきた。数は少ないとはいえ、ほぼ毎年出題されているので、少なくとも1980年代までは学習しておきたい。

「量より質」の学習を

正誤問題が多いこと、未見史料問題などが出題されること、また、歴史用語ではない一般名詞を空欄補充させる問題もあるなど、いわゆる歴史用語の丸暗記では対応できない。教科書の記述をよく読み込んで、内容を理解しておく必要がある。難度の高い用語を問われることもあるが、多くは基本用語なので、それを正確に答えることができれば、十分に合格点を取ることは可能である。したがって、やたらに覚えて用語の量を増やすよりは、頻出用語ならばどう聞かれても答えられるように、内容理解に重点を置いた「量より質」の学習をしてほしい。