河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

生物

2017年度入試の問題分析

2月6日、2月7日、2月8日実施の入試ともに、大問は5題からなる。解答は選択型のマークシート方式である。教科書の基本的な内容を問うものが多いが、計算問題や考察問題も出題されており、センター試験に比べるとやや難しい。解答する問題の数は2月6日が40個、2月7日が39個、2月8日が39個でありセンター試験よりやや多い。

2月6日実施

【1】心臓の機能、【2】内分泌系、【3】細胞、【4】遺伝子の本体、【5】植生の遷移

2月7日実施

【1】腎臓の機能、【2】免疫、【3】細胞、【4】遺伝子とゲノム、【5】窒素循環・自然浄化

2月8日実施【1】肝臓の機能、【2】免疫、【3】代謝・酵素、【4】細胞分裂、【5】生態系のバランス

2018年度入試対策・学習アドバイス

全分野からまんべんなく出題されている

生物基礎の全分野からまんべんなく出題されており、3日間の日程で生物基礎の大半の内容が出題されている。知識問題、計算問題、考察問題とバランスよく出題されており、学習の成果が的確に評価されると思われる。

「答えをひとつ選ぶ」形式の問題ばかりではない

2017年度の入試では「正しいものをすべて選ぶ」形式の問題が増加している。一つひとつの事柄について、的確な知識が必要となる。選択型の問題を解くときには、誤りの部分を正しく直すようにしてほしい。

用語だけでなく数値も覚えよう

血糖量、細胞の大きさ、血球の数、ヒトの染色体や遺伝子の数など覚えるべき数値はたくさんある。一度に覚えるのは大変であるが、教科書を読んだときや問題を解いたときに出てきた数値は少しずつ整理しておくとよい。

計算問題も出題される

2017年度は、ミクロメーターに関する問題、細胞周期に関する問題、DNAに含まれる塩基の割合を求める問題、ヒトの1本の染色体に含まれるDNAの長さに関連するものやひとつの遺伝子あたりの塩基対数を求める問題、心臓からの血液の拍出量を求める問題が出題された。グラフの読み取りをもとに計算をするものや、知識がないと計算できないものもあるので注意してほしい。

グラフの読み取りや考察問題も出題される

左心室容積と内圧の関係を示したグラフ、植物群落の遷移の過程における各樹木の樹高と出現頻度の関係を示したグラフ、自然浄化に関する窒素化合物の変化のグラフ、酵素反応の時間-生成物量のグラフ、細胞分裂に関する細胞数の変化に関するグラフなどが出題されている。グラフの内容を知識と結びつけていくことが解答するうえで重要である。また、免疫や内分泌系、海岸の岩場における生態系のバランスに関する考察問題などが出題されている。問題文を丁寧に読み、選択肢を一つひとつ検討していく力をつけていきたい。

対策

まずは、教科書の内容を十分に理解したうえで、普段使用している教科書傍用の問題集を用いて、確実な知識をつける。その後、計算問題や考察型の問題に取り組む。これらの問題はただやり方や答えを覚えるのではなく、どのように考え、どのように解くのかを理解することが重要である。また、模擬試験の復習時には、正誤に関わらず解説を熟読し、知識が抜けているところがないかを確認してほしい。一通りの学習ができたら、過去の入試問題を解き、関連する事項まできちんと確認するとよい。