河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

例年どおり大問は7題で、解答は択一式と一部記述式となっている。Iは文法・語法問題で、基本的な文法事項や単語の意味、語法を問うものがほとんどで、標準的な難易度。IIは日本語訳がない語句整序問題で、標準的な文法や構文を用いて英文を組み立てる。IIIは同義文に書き換えた際に空所に入る1語を入れる記述式問題で、難易度は標準。IV、Vは長文読解問題で、どちらも択一式と記述式の問題が出題され、英問英答の形式になっている。長文2題の難易度はいずれもセンターレベルで、基本的な読解力や知識で十分に対応できる。VIは一般的な対話問題で、10の空所に入る文章を14の選択肢のなかから選ぶ形式になっている。これも難易度は標準。VIIはグラフや表を読み取り、英語での質問に答える問題で、すべて記述式での解答になる。グラフの読み取りも平易だが、あまり目にしない形式なので戸惑うこともあるかもしれない。IVとVの設問数が減少し、VIとVIIの設問数が増加した。

2019年度入試対策・学習アドバイス

暗記だけでなく演習重視を

文法・語法問題も語句整序問題も、標準的な知識を求められるだけでなく、文構造を把握し文脈を理解しているかを問われるものが多い。単に知識を頭に入れるだけでは不十分で、それを実戦的な問題で確実に使えるよう訓練しておくことが必要となる。基本的な文法事項や構文を確実に身につけることが重要だが、それに加えて、過去問演習を繰り返すことや、文意を意識して文法問題を解くことが高い正答率につながる。また、文法問題、語句整序問題、対話文問題に対しては、問題形式が似ているセンター試験の過去問演習も効果的である。同義文書き換え問題に対しては、2つの英文を照らし合わせて、空所が英文中のどの部分にあてはまるかを読み取り、文構造の違い・ボキャブラリーの違いを意識して、空所を埋めていく。英単語を書くことになるので、普段の学習で単語を覚える場合に、意味やほかの語句との組み合わせだけではなく、スペルも意識的に覚えるようにしよう。このような学習は文法・語法だけではなく、長文読解にも非常に役に立つ。

標準的な長文で精読・速読力をつけよう

長文読解問題、対話問題はいずれも標準的な難易度であるため、センターレベルの長文をしっかり読み込むことが最も効果の高い対策となるだろう。難度の高い問題よりも、まずは標準レベルの長文を丁寧に読み、解答の根拠を確実に押さえることを意識しながら、解答を導くようにしてほしい。英文中には、それほど難しい単語は出てこないが、基本的な語彙(ごい)力を強化しておくことが前提となる。単語帳だけではなく、学習した英文に出てきた単語・熟語は貪欲に覚えていこう。対話問題は対話の展開を捉えることはもちろん、慣れも大切なので、基本的な会話表現はしっかり覚えながら、問題演習を積んでおくとよい。さらに、問題数が多いので、英文を読み、ストーリー展開を捉え、解答を出すスピードはとても大切である。知識はもちろん、日頃から同じ長文を何度も音読することが速読につながる。また、ほかの大学ではあまり見られない形式の問題が出題されるが、問われているのは基本的な力である。形式にとらわれすぎず、地道に読解力の向上に努めよう。