河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

例年どおり大問は7題で、解答は択一式と一部記述式となっている。Iは文法・語法問題で小問数15。基本的な文法事項や単語の正確な意味、語法を問うものがほとんどで、標準的な難易度。IIは語句整序問題で小問数は5。日本語訳がある年度とない年度があるが、2017年度はなかった。文法や構文のレベルは標準的だが、正確な理解と慣れがなければ解きにくい。IIIは同義文に書き換えた際に空所に入る1語を入れる記述式問題が5問で、難易度は標準。IVは350語程度の長文読解問題で、択一式4問と記述式3問の計7問だが、記述式の3問はいずれも数値を答えるのみの問題。Vは450語程度の長文読解問題で、択一式5問と記述式3問の計8問。長文2題の難易度はいずれもセンターレベル。長文2題の合計語数は2016年度と比べると150語ほど増えたが、2016年度まで見られた下線部和訳問題がなくなった。VIは一般的な対話問題。空所に入る文章を10の選択肢のなかから選ぶ問題が6問(択一式)と、内容に関する問題が3問(記述式)の計9問。これも難易度は標準。VIIは円グラフと、英語によるその短い説明があり、それを見て英語の質問に答える問題。グラフの読み取りも平易だが、あまり目にしない形式なので戸惑うだろう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

暗記だけでなく演習重視を

文法・語法問題も語句整序問題も、標準的な知識を求められるだけでなく、文構造を把握し文を理解しているかが問われるものが多い。単に知識を頭に入れるだけでは不十分で、それを実戦的な問題で確実に使えるよう訓練しておくことが必要となる。基本的な文法事項や構文を確実に身につけることが重要だが、それに加えて、過去問を繰り返すことや、文法問題であっても文意を意識して丁寧に解くことが有効だろう。また、特に文法問題、語句整序問題、対話文問題に対しては、センター試験の過去問も効果的である。同義文書き換え問題に対しては、ある構文が表す内容を別の構文で表現できるかどうか、主語や構造が変わるとどのように書き換えられるのか、といったことに留意して学習を進めると効果的な対策となる。このような姿勢は、英作文の力を養うためにも非常に役に立つ。

標準的な長文で精読・速読力をつけよう

長文読解問題、対話問題はいずれも標準的な難易度であるため、センターレベルの長文をしっかり読み込むことが最も効果の高い対策となろう。長文対策のためには、いたずらに難度の高い問題などには手を出さず、標準レベルの長文を丁寧に読み、解答の根拠を確実に押さえることを意識して日々の勉強を進めるのがよい。それほど難しい単語は出てこないが、基本的な語彙(ごい)は強化しておくこと。学習した英文に出てきた単語、熟語は貪欲に覚えていこう。対話問題は慣れが大切なので、基本的な会話表現はしっかり覚え、問題演習を積んでおこう。さらに、読解量が2016年度より増加しており、文章をスピーディに読む力も大切である。速読する力をつけるためには、日頃から同じ長文を何度も音読するとよい。また、ほかの大学ではあまり見られない形式の問題が出題されるが、問われているのは基本的な力である。形式にとらわれすぎず、地道に読解力の向上に努めよう。