河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

現代文は、例年どおり評論と小説の1題ずつの出題だった。

評論は、入試頻出の鷲田清一の文章が出題されていたが、2018年度の大きな特徴としては、傍線部の内容を50字以内で説明する記述式問題が出題されていたことが挙げられる。内容を問う問題は、記述式も含め、文章の論旨を的確に把握する力が問われるものであった。空欄補充の設問では、接続語などを補うものに加えて、文章を補うものも出題されている。漢字は記述式で出題されていた。訓読みの漢字では、送り仮名を正しく答えることも求められていた。ほかには、語句の意味を問う問題や脱文挿入、文中からの抜き出しなど、多様な問題が出題されていた。小説は堀江敏幸の作品が出題されていた。比較的読みやすい現代小説ではあったが、物語の舞台や人間関係を的確に整理して読み取っていく力が求められる。設問では、傍線部について40字以内で説明する記述問題が出題されており、本文の内容を理解したうえで、それを的確に説明する力が問われていた。空欄に適切な慣用句を補う問題や文章中から適切な内容を抜き出す問題が出題されていた。漢字は読みを答える問題が出題されていた。

2019年度入試対策・学習アドバイス

読解力と表現力を身につけよう

評論では、哲学論や芸術論など、抽象的でやや難解な文章にも慣れておく必要がある。私立大学型の問題集を用いて、様々なジャンルの問題を解き、確実な読解力を身につけていくことが大切である。記述式の説明問題では、本文中から必要な内容を的確に読み取って、簡潔にまとめる力が求められる。文章要約の練習をして記述力を身につけておきたい。文章を補う空欄問題については、空欄前後の文章の展開をしっかり整理していくとともに、本文全体の趣旨を正しく理解して取り組む必要がある。やみくもに選択肢をあてはめるのではなく、空欄に入る内容を自分なりに考えたうえで、選択肢を検討するようにしたい。

小説では、現代小説だけでなく、やや古い時代の作品にも慣れておくようにしたい。森鷗外や夏目漱石などの教科書に収録されている作品をもう一度読み直しておくとよいだろう。そうした作品で使用される語句や表現などにも慣れておきたい。

小説の記述式問題では、本文の内容を踏まえて自分の言葉で説明することが求められる。的確にわかりやすく表現する力も身につけておきたい。文章中から適語を抜き出す問題では、まず解答の内容を自分なりに考え、それに関わることが文章のどのあたりに書かれていたかの目星をつけて解答を絞り込むようにしたい。そうした方向性を定めないまま、ひたすら文章を読み返したりしていると、たとえ正解箇所にたどりつけたとしても時間がかかってしまうことが多いので注意してほしい。

漢字・語句の知識を身につけよう

漢字はそれほど難しいものは出題されていないが、記述式での解答となるので、楷書で正しく書けるようにしておきたい。訓読み漢字では、送り仮名についても確実に覚えておきたい。漢字の読みの問題を含めて、漢字問題集などでしっかり練習しておきたい。漢字練習に際しては、熟語などの意味用法も合わせて確認することも心がけてほしい。慣用句などの語句の知識も問題集などで一通り練習しておきたい。