河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

世界史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

文学部、国際交流学部ともに、例年同様、大問が3題、小問が約40問であった。出題形式も文章中の空欄補充形式の記述式問題、正誤問題、小論述という構成でこちらも例年どおりであった。ただし、小論述については、2016・2017年度は文学部、国際交流学部ともに100字であったのに対し、2018年度は文学部が120字、国際交流学部が150字と字数が若干増加した。出題される時代は文学部が中世から現代まで、国際交流学部が古代から現代までとなっており、出題される地域はヨーロッパ・アジアが中心となっている。小論述は文学部が「冷戦終結までの過程」、国際交流学部が「インドシナ戦争の経過」と、いずれも第二次世界大戦後からの出題であった。主に4択問題で構成される正誤判定問題では、誤文を選ぶ問題に「誤りなし」の選択肢が含まれるものが数問見られるなど一部でやや難度の高い問題があるものの、おおむねセンター試験レベルの標準的な難易度といえる。

2019年度入試対策・学習アドバイス

漢字・カタカナを正確に

小問の7割を占める記述式問題は基本レベルの用語を問うているため、ここで確実に得点できるかが合否の分かれ目となる。普段の学習から教科書を眺めるだけでなく、太字で記載されている基本的な人名・事件名などを書いて覚える習慣を身につけておきたい。なお、問題文に「漢字で書くことがふさわしいものは、漢字で記しなさい」と記載されており、特に中国史・朝鮮史など東アジア関連の用語については、漢字が正確であるかを意識して学習することが求められる。模試や学校の定期テストでも一通り問題を解き終わった際に、自分の書いた解答が正確であるかを再度チェックして、表記ミスによる失点を防ぐよう普段から意識しよう。

センター試験の過去問で正誤対策

正誤判定問題の難易度はおおむねセンター試験レベルに該当するため、センター試験の過去問を数多く解くことで、フェリス女学院大学の正誤判定問題にも慣れよう。まず、各選択肢の文中にある人名・事件名などの歴史用語がきちんと理解できているかを確認したい。これらの用語が身についていないと正誤判定問題が解けないだけではなく、記述式問題にも対応できない。理解が曖昧な用語については、教科書や用語集を用いてその内容をきちんと把握しておこう。またセンター試験では、選択肢の内容が問題文の要求する時代(世紀)・地域・王朝に合致していないと正解にたどりつけない。「いつ」「どこで」を意識して各用語を覚えておく必要があるだろう。

現代史の対策は必須

例年、小論述を含む第3問は現代史からの出題となっており、特に小論述については、2018年度は文学部、国際交流学部ともに20世紀後半の冷戦期に関する知識が問われた。現代史に苦手意識を持つ受験生が多い印象を受けるが、フェリス女学院大学の頻出分野であることからきちんとこの分野で得点できるようにしておきたい。現代史は二度の世界大戦に至る国際情勢や大戦後における国際秩序の形成など、各国間の複雑な関係を特徴とする。したがって、フェリス女学院大学の過去問を参照し、実際にどのような問題が出題されたかを確認したうえで、教科書や図説を活用して複雑な国際関係を整理し、各出来事の因果関係を自分の言葉でまとめることで論述力を鍛えよう。