河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

2018年度入試の問題分析

フェリス女学院大学の「国語」の試験は、2018年度も日本語日本文学科を除いて「現代文」のみの出題であった。文学部英語英米文学科、コミュニケーション学科の[英語重視型]、国際交流学部、音楽学部では現代文の大問を2題、文学部コミュニケーション学科[国語重視型]では3題を解く。

例年どおり、文学部、音楽学部では共通問題が2題出題され、ひとつは約3,500 字、もうひとつは約2,500字程度の文章量であった。設問数はそれぞれ9問ずつ。解答方式はマーク・記述併用型で、漢字の読み書き、語句の意味、傍線部の内容・理由説明、空欄補充、本文からの抜き出しのほかに、本文中の言葉を使い自分で解答を記述する問題も出題されている。コミュニケーション学科では、これまで図表を含んだ問題文を出題することが多かったが、2018年度は、現代のコミュニケーションについて書かれた文章のみの問題文が出題されている。

国際交流学部では、約3,000字程度の問題文が2題出題された。設問数は9問と7問。漢字の読み書き、慣用句、空欄補充、傍線部の内容・理由説明などのほかに、80字と60字の記述問題が出題されている。

各学部の問題文および選択型の設問の難易度は私立大学入試の標準レベルだが、各学部とも記述問題への対応が必要となる点を踏まえると、一般的な私立大学入試よりもやや難しいレベルにあるといえるだろう。

2019年度入試対策・学習アドバイス

論理的な読解力を身につけよう

おおむね1題につき3,500字程度の問題文が出題されることを想定し、日頃からそうした分量の評論文の構造をつかみ、筆者の主張を正しく理解する練習を積んでおくことが大切だ。読解力養成の第一歩としては、評論文に頻出する抽象的な意味の語句に関する知識を充実させておくことが有効である。入試現代文の重要語集などを利用し、効率よく知識を吸収しておきたい。そして、段落ごとに重要ポイントを正確に把握しながら、丁寧に論旨をたどっていく練習をしよう。普段から、教科書や問題集などの問題文を読む際に、段落ごとに重要箇所に線を引きながら論旨の流れを掴む練習をしよう。また、「対比」や「因果」、「具体とまとめ」などの論理構造を意識的に読み取れるようにしておきたい。例年の問題文の傾向を見ると、文化論や科学論などのほかに、現代社会や政治に関する時事的なテーマを扱った文章もよく出題されている。そのため、新聞の社説や署名記事などを読み、現代社会に対する知識や関心を培っておくことも有効だ。

文章表現力を磨こう

例年、必ず記述問題が出題されている。制限字数は設問によってかなり幅があるので、様々な字数で解答をまとめる練習をしておこう。記述問題を多く含んだ標準レベルの問題集を利用するのがよいだろう。記述問題の解答を書くためには、まず設問で問われていることと傍線部のポイントを的確に把握し、本文から解答作成のために必要な箇所を見つけ出すことが大切だ。解答をまとめる段階で必要になるは「要約力」である。もし可能であるならば、文章の要約練習もしておくとよいだろう。教科書や問題集の問題文を元の分量の10分の1程度でまとめる練習をしよう。全文要約の負担が大きいなら、長めの段落を10分の1程度の字数にまとめる練習でもよい。