河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

例年どおり、フェリス女学院大学の「国語」の試験は、日本語日本文学科を除いて現代文のみの出題であった。文学部英語英米文学科・コミュニケーション学科[英語重視型]・国際交流学部・音楽学部では大問 2題、文学部コミュニケーション学科[国語重視型]では3題を解く方式である。

文学部、音楽学部では2016年度同様、各学科共通の問題が2題出題され、ひとつは約2,500字、もうひとつは約3,500字程度の文章量であった。設問数は各8問ずつ。解答方式は記述・マーク形式併用型で、漢字の読み書き、傍線部の内容・理由を問う選択問題、空欄補充、本文からの抜き出しのほかに、30~60字前後(解答用紙はマス目を切っていない1行あるいは2行の解答枠)の記述問題も出題されている。コミュニケーション学科の選択の問題文には、2017年度も図表が含まれていた。また、25字以内の記述問題が出題された。

国際交流学部では、約3,500字程度の問題文が2題出題された。設問数は7問と8問。漢字の読み書き、空欄補充、傍線部の内容・理由説明などのほかに2016年度と同様に100字以内の記述問題がそれぞれ1問ずつ出題された。

各学部の問題文および選択型の設問の難易度は私立大学入試の標準レベルだが、国際交流学部については、100字以内の記述問題が2題出題されている点で、一般的な私立大学入試の難易度よりもやや難しいレベルにあるといえるだろう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

本文の論旨を正確につかもう

各学部ともに、例年3,500字程度の分量のある問題文が出題されているので、日頃から長い評論文の構造をつかみ、筆者の主張を正しく理解する練習を積んでおくことが大切だ。読解力養成の第一歩としては、評論文に頻出する抽象的な意味の語句に関する知識を充実させておくことが有効である。入試現代文の重要語集などを利用し、効率よく知識を吸収しておきたい。そして、段落ごとに重要ポイントを正確に把握しながら、丁寧に論旨をたどっていく練習をしよう。普段から、教科書や問題集などの問題文を読む際に、段落ごとに重要箇所に線を引きながら論旨の流れをつかむ練習をしよう。また、「対比」や「因果」「具体とまとめ」などの論理構造を意識的に読み取れるようにしておきたい。例年の問題文の傾向を見ると、科学や芸術などのほかに、現代の社会や政治に関する時事的なテーマを扱った文章もよく出題されている。そのため、新聞の社説や署名記事などを読み、現代社会に対する知識や関心を培っておくことも大切だ。

記述力UPが鍵

例年、必ず記述問題が出題されている。記述の字数も20字程度から100字までとかなりの幅がある。したがって、様々な字数で解答をまとめる練習が必要となる。記述問題を多く含んだ標準レベルの問題集を利用するのがよいだろう。記述問題の解答を書くためには、まず設問で問われていることと傍線部のポイントを的確に把握し、本文から解答作成のために必要な箇所を見つけ出すことが大切。解答をまとめる段階で必要になるのは「要約力」だ。もし可能であるならば、文章の要約練習もしておくとよいだろう。教科書や問題集の問題文を元の分量の10分の1程度でまとめる練習をしよう。全文要約の負担が大きいなら、長めの段落を10分の1程度の字数にまとめる練習でもよい。