河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

2017年度は大問5題で構成されていた。東洋英和女学院大学は例年大問の数が5~8題と変化する。しかし、小問数に変化はなく50問で、すべて選択式である。2017年度は、問題Iは大化の改新と律令国家、問題IIは中世の雑題(院政、源平の争乱、室町時代の並べ替え、室町幕府の仕組み、戦国時代)、問題IIIは近世の雑題(江戸幕府の財源、享保の改革、蘭学と国学、マニュファクチュア)、問題IVは明治時代の雑題(明治初期の政治、日朝関係、民本主義、市川房枝と平塚らいてふ、太平洋戦争)、問題Vは戦後の雑題(労働史、日韓関係、田中角栄内閣、55年体制の崩壊)が出題された。戦後史が出題されるのはほぼ間違いないので、1990年代までは必ずあたってもらいたい。2017年度はなかったが、2016年度は元寇の地図問題、2015年度まで2年連続でグラフ分析問題が出ているので、勉強の際には資料集などを併用して、図版にあたるようにしよう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

正誤判定問題対策が重要である

東洋英和女学院大学の正誤判定問題は単に誤り(または正しいもの)を選択する問題だけでなく、2~3の短文の正誤の組み合わせを選ぶ問題が多く出題される。つまり正文と誤文の数がわからないので(正・正・誤、正・誤・誤など)、しっかりと理解していないと正解するのは難しい。2017年度は10問も出題されている。正誤判定問題を強くするためには、問題文を読むときに「単語は正しいか」「時代(時期)はあっているか」「因果関係はあっているか」「その内容はあっているか」に注意しながら読み進めてみよう。また、まずは過去問を解いてみて、どういう視点がなければ解けないのか、どういう学習をしなければならないのかを探るのもひとつのやり方だろう。特に東洋英和女学院大学は、過去問を利用することでかなりの正誤判定問題を訓練することになり、高い効果が得られる。また、2017年度は並べ替え問題が4問出されたが、選択肢が9つもあることや、年代の近いものの並べ替えもあり、簡単にはできない。時代の流れもきちんと押さえておこう。

近現代史は戦後史までしっかりとマスターしよう

近現代史の小問数は20問と約半数を占める。これは女子大学のなかでも多い方である。また、2017年度は戦後史が大問で、かつ10問も出題された。時代も2009年の鳩山由紀夫内閣の政党名まで出題された。東洋英和女学院大学の日本史の問題は古代~中世の比重は軽く、近世~近現代史に比重が重い構成になっており、いかに戦後史まで学習できるかが勝負になる。また、戦後史に2問も並べ替え問題が出題されており、年代感覚も身につけていなければならない。必ず年表を併用して、ひとつのテーマが終わったら、内閣名のチェックと、ほかのテーマの確認をしよう。正誤問題にせよ、分析力を問う問題にせよ、単に単語を暗記しているだけでは太刀打ちできない問題が多い。近現代史に限らず、東洋英和女学院大学を受験する生徒は、単語の暗記だけでは得点できないことを意識してほしい。そして、教科書などを読むときも、きちんと時代の流れや因果関係を読むことを忘れないでほしい。過去問に類似するものも多いので、過去問対策も必ずとろう。近年はセンター試験の形式に類似してきたので、センター試験の過去問を利用してもよいだろう。