河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2018年度入試の問題分析

2018年度は大問5題で構成されていた。東洋英和女学院大学は例年大問の数が5~8題と変化する。しかし、小問数に変化はなく50問で、すべて選択式である。2018年度は、問題Iは古代~中世の摂関家、問題IIは近世の雑題(寛永期の文化、参勤交代、列強の接近)、問題IIIは明治時代の日中関係と思想・文化、問題IVは大正期の政治、問題Vは戦後の外交・安定成長時代・55年体制とその崩壊が出題された。戦後史が出題されるのはほぼ間違いないので、1990年代までは必ずあたってほしい。2017年度と同様に図版問題はなかった。代わって、並べ替え問題が5問出題された。文章ではなく、事件名など単語の並べ替え(選択肢はある)になっている。西暦をすべて覚えるのは厳しいので、事件などの因果関係を理解して、その事件の前後に注意した学習をしてほしい。

2019年度入試対策・学習アドバイス

正誤判定問題対策が重要である

東洋英和女学院大学の正誤判定問題は単に誤り(または正しいもの)を選択する問題だけでなく、2~3の短文の正誤の組み合わせを選ぶ問題が多く出題される。つまり正文と誤文の数がわからないので(正・正、正・誤、誤・誤など)、しっかりと理解していないと正解するのは難しい。2017年度の10問を超え、2018年度は15問に増加した。正誤判定問題を強くするためには、問題文を読むときに「単語は正しいか」「時代はあっているか」「因果関係はあっているか」「その内容はあっているか」に注意しながら読み進めてみよう。また、まずは過去問を解いてみて、どういう視点がなければ解けないのか、どういう学習をしなければならないのかを探るのもひとつのやり方だろう。特に東洋英和女学院大学は、過去問を利用することでかなりの正誤判定問題を訓練することになり、高い効果が得られる。

近現代史は戦後史までしっかりとマスターしよう

近現代史の小問数は30問と約半数以上を占める。これは女子大学のなかでも多い方である。また、2018年度も2017年度同様に戦後史が大問で、かつ10問も出題された。時代も戦後直後ではなく、1960年代から1990年代まで出題されている。2017年度は2009年の鳩山由紀夫内閣の政党名まで出題された。東洋英和女学院大学の日本史の問題は古代~中世の比重は軽く、近世~近現代史の比重が重い構成になっており、いかに戦後史まで学習できるかが勝負になる。また、戦後史に並べ替え問題が出題されており、年代感覚も身につけていなければならない。必ず年表を併用して、ひとつのテーマが終わったら、内閣名のチェックと、ほかのテーマの確認をしよう。最終問題の戦後史は正誤判定問題よりも、単語力を問うものが多い。特に戦後の内閣と政党名を問うものが多いので、内閣名だけでなく所属の政党も意識しよう。

過去問の研究をしっかりやろう

正誤問題にせよ、分析力を問う問題にせよ、単に単語を暗記しているだけでは太刀打ちできない問題が多い。近現代史に限らず、東洋英和女学院大学を受験する生徒は、単語の暗記だけでは得点できないことを意識してほしい。そして、教科書などを読むときも、きちんと時代の流れや因果関係を読むことを忘れないでほしい。過去問に類似するものも多いので、過去問対策も必ずとろう。近年はセンター試験の形式に類似してきたので、センター試験の過去問を利用してもよいだろう。