河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

東洋英和女学院大学の入試問題(前期)は、解答形式がすべてマークシート方式で、大問は4題、試験時間は80分である。各大問は、Iが文法・語法問題(空欄補充)、IIが3つのセクションに分かれ、Aが語彙(ごい)問題(同義語選択)、Bも語彙(ごい)問題(空欄補充)、Cが会話文問題(空欄補充)である。IIIは読解問題(空欄補充、適文選択による内容一致)、IVは読解問題(適文選択による内容一致と内容不一致、不要文指摘)となっている。Iの文法・語法問題は標準的なレベルで、重箱の隅をつつくような出題はない。IIのA、Bともに問われている語彙(ごい)・熟語も基本的なものである。Cは素材文が短めの会話であるが、少し判定に悩むものもある。IIIは分量がやや少ないくらいで、問題は内容がしっかりと理解できていれば難なく正答にたどりつくであろう。IVの読解問題はやや分量が多いが、設問は主に段落ごとの内容を理解できているかを問う良問である。不要文指摘はあまり見慣れない形式であり、設問の意図を取り違えないように注意しておきたい。素材文のテーマは現代的なもので、日頃から社会問題に興味を持っている人には読みやすいであろう。

2018年度入試対策・学習アドバイス

文法・語法問題は基礎の徹底を

Iの文法・語法問題に必要な知識は、非常に基礎的なものである。したがって、標準的な英文法問題集(学校傍用でもかまわない)を繰り返し解いておくとよい。間違えやすい問題は、正しい英文を数回音読して、英文自体を覚えてしまうのもよい。東洋英和女学院大学の過去問題を解いてみて、正答率が低かった人はまず、中学英語レベルの英文法が抜けている可能性が非常に高い。遠回りにみえるが、まずは高校受験レベルの基本的な問題集から始めるべきである。そのうえで、大学受験レベルの英文法の解説書を読むなどして知識を拡充し、先ほど述べた標準的な問題集を完成させることを勧める。

語彙(ごい)問題も基本重視

語彙(ごい)の問題は、基本的なものしか出題されていない。ただしこれは大学受験での「基本的」というレベルであるから、当然「易しい」という意味ではない。したがって、学校などで用いている単語集、熟語集を1冊ずつ、しっかりと仕上げるべきである。熟語は動詞に関連するものが問われており、苦手とする人も多いと思われるので、まずはそこから手をつけるのもよい。動詞に関する熟語を覚える際には、核となる動詞と、組み合わされた前置詞のイメージからその意味を理解することも有用である。

読解問題対策は英文解釈から

東洋英和女学院大学の読解問題に対応するためには、まずは英文の構造を把握し、正確に文意を理解するための標準的な英文解釈能力を身につける必要がある。そのために教科書や英文解釈のための問題集を用い、主語や動詞、目的語を把握しながら、英文を読む訓練を行う。そのうえでセンター試験レベルの長文問題の演習を行う。特にセンター試験は適切な難易度の長文が出題されているので、有用である。センター試験の問題が難しいと感じる場合には、文法・語法と同様、高校受験レベルの問題集から始めるのもよいだろう。そのうえで、できるだけたくさん東洋英和女学院大学の過去問にあたっておくことが望ましい。このとき特に、時間を計って問題を解くこと、読み取れなかった英文を正確に読む訓練をすること、間違った問題があればどうして間違ったのか、そしてなぜそれが正解なのかを毎回確認していくことを勧める。