河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2017年度入試の問題分析

前期日程(2回)、後期日程(1回)ともに全問マークシート方式で試験時間は60分。第1問:短い対話文5問。レベルは標準的だが、頻出の会話の慣用表現は確実に押さえておきたい。第2問:図表・グラフつき長文読解問題。300〜400語の長文に図表やグラフがついた、いわゆるビジュアル長文。本文中の数値や固有名詞を中心としたデータ・情報を問う設問と内容・主旨を問う設問がある。詳細なデータが多く提示されているので、数字と固有名詞を中心に情報を整理しながら読まないと混乱するだろう。このようなタイプの長文は、本文中のデータと図表・グラフを照合しながら読み、それと並行して設問を解いていくのが鉄則。試験日によっては第2問の長文が図表・グラフ無しの場合もあるが、データ中心の説明文なので読み方の注意点は同様だ。解答時間の目安は20分。第3問:700〜800語の長文問題。前置詞、接続詞、関係詞などの適語選択、動詞の正しい語形選択、整序英作文、内容真偽選択問題など、本文全体にわたってまんべんなく設問がついている。よって、やや長めの長文だが「拾い読み」のような速読ではなく「素早い精読」が求められる。解答時間の目安は30分。

2018年度入試対策・学習アドバイス

英字新聞・雑誌の活用

学習教材は、対話問題、ビジュアル長文、長文のいずれもセンター試験に類題があるので、センター試験対策教材がちょうどよい。それに加えて、例年長文の出典が、第2 問、第3 問とも比較的日本でもメジャーな英字新聞や英語雑誌からなので、そのような素材も長文学習に取り入れるとより実践的な力がつくだろう。2016年度、2017年度の出典は、政治経済なら「The Economist」「International New York Times」「Financial Times」「The Washington Post」、自然科学なら「National Geographic」、ほかに「Nikkei Weekly」「The Japan Times」などからも採用されている。特に「The Japan Times」は、専門的な内容でありながら読みやすいため広く日本の英語学習者に活用されているものだ。試験では、専門的な語句にはほとんど注釈がついているためその点の心配はそれほどないが、文体や内容に慣れるためには直接読んでみるのが一番だろう。このような素材は本屋や図書館だけでなく、インターネットからの購読もしやすいのでぜひチャレンジしてもらいたい。また、試験に採用される記事はほとんどが過去1〜2年以内のものなので話題が非常に新しく、一般的な入試問題ではまだあまり馴染みのない「Wi-Fi」「Kindle(電子書籍)」「iPad」(2016)、「Apps(スマホのアプリ)」(2017)といった用語も登場する。入試教材からの知識だけでなく、最新の時事に通じていることもプラスになるので、常日頃からアンテナを広く張りめぐらせておくことが望まれる。

語彙(ごい)学習

まずは入試用のスタンダードな単語帳を完璧に1冊仕上げること。特に多義語や多品詞の単語には注意しよう。さらにそれと並行して政治経済、環境、生物学、医療健康などテーマ別の頻出単語を長文学習のなかでリストアップして、自分なりの単語帳をつくってみるといいかもしれない。長文のテーマによって、同じ単語でも意味が異なったり、基本単語が意外な使われ方をしていたりすることもあるので気をつけよう。