河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

日本史

2017年度入試の問題分析

一般前期全国と一般前期統一では、問題数は大問6題、設問数は36問であった。出題形式の特徴として、(1)正誤判定の設問が全体の約3~4割と多い、(2)史料・地図・写真(絵画)・グラフを使用した設問が出題されるという2点を挙げることができる。出題範囲は、原始から昭和戦後まで一通り出題された。出題分野は、前近代からの出題が6割ほどで、近現代からの出題の割合が4割ほどであった。出題分野としては政治を中心に、外交・経済・社会・文化と一通り出題された。一般前期2教科ベーシックでは、問題数は大問5題、設問数は32問であった。出題形式の特徴として、20~160字の論述問題が5問出題された。出題範囲は、古代から昭和戦後まで一通り出題され、近現代の出題の割合は約3割であった。出題分野は、政治・外交・経済・社会・文化と一通り出題され、ほかの日程同様に政治史を中心にする設問が目立った。

2018年度入試対策・学習アドバイス

教科書の内容のマスターが必須

正誤判定など様々な形式の問題が出題されているから、難しく感じるかもしれないが、出題内容のレベルは標準的で、教科書の本文の内容を理解し、覚えることで対応できる。また、長い期間にわたる問題が出題されることから、教科書をベースに原始から現代までを一通りマスターすることが合格点を取るために必要である。したがって、苦手な時代をつくらないようにしたい。また、分野については、年度によっては設問全体の約3割が文化史から出題されることがある。文化史の学習を後回しにせず、各時代の政治史などと並行して学習しよう。

出題形式に合わせた学習について

いつ頃の出来事であるのかを把握することを忘れないようにしたい(注意-西暦年代をいちいち覚えるということではない)。時期を意識することで歴史の展開に沿って頭のなかを整理することになり、年代の古い順に並べ替える設問に対応できるようになる。この設問は、取り上げられている出来事が西暦何年のことなのかを覚えていなくても、大まかな歴史の展開を思い浮かべることにより解答できるようになっている。また、正誤判定の問題で誤りのポイントとして多い、設問の時期と選択肢の時期のズレにも気づくことができる。地図を使用した設問も出題されるから、歴史上の出来事の舞台、つまり、教科書などの説明に地名が出てきたら、地図で場所を確認することが必要である。さらに、図版を使用した設問に対応できるようにするには、学習した内容を印象づけるためにも教科書などに記載されている写真などを日頃からよく見ておこう。各時代を代表する美術作品は見ただけで作品名や作者名を思い出せるようにしておきたい。一般前期2教科ベーシックで出題された論述式の問題は、歴史の内容についての理解度を確認するものといえる。つまり、正誤判定問題と同じ意図から出題されたと見ることができる。歴史の内容を自分で説明できるかを意識しながら学習していこう。

問題に取り組もう

合格するためには、入試当日を想定し、自力で問題を解く必要がある。問題に取り組み、間違えることで自分の弱点が明確となり、その項目を勉強し直すことで弱点を克服できる。センター試験と形式・難易度が似ているから、センター試験の過去問やセンター対策の問題集に取り組むことを勧める。