河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

2018年度入試の問題分析

産業能率大学の入試問題(前期スタンダード)は、解答形式がすべてマークセンス方式で、大問は8題、試験時間は75分となっている。各大問は、Iが整序英作文問題であり、IIは英文法・語法問題(空欄補充)となっている。IIIは会話問題で設問が欠文補充となっている。IVは与えられた文の書き出しに続くのに最も適切な語句を選ぶという問題。Vは読解問題で、段落から不要文を取り除く設問が施されている。VIは読解と会話が融合された問題であり、英文の内容に一致するように会話文を完成させるという形式になっている。VII、VIIIは読解問題で、空欄補充と英問英答形式による内容一致問題が施されている。Iの整序英作文、IIの英文法・語法問題では、標準的な文法・語法の知識が問われている。IVは産業能率大学特有の形式で、基本的には文法的に正しい選択肢を選ぶことを求められている。Vの読解問題は、センター試験と同じ形式であり、段落の構成や指示語、時系列に注目すれば解答できる。VIの読解と会話の融合は平易ではあるが、慣れないと戸惑ってしまうと思われるので、過去問学習を徹底したい。VII、VIIIの空欄補充は、内容の理解だけでなく、文法の理解も同時に試されている。

2019年度入試対策・学習アドバイス

文法・語法問題は基礎の徹底を

I、IIの整序英作文、文法・語法問題に対応するために必要な知識は、基礎的なものである。したがって、標準的な英文法問題集(学校傍用でもかまわない)を繰り返し解いておくとよい。間違えやすい問題は、正しい英文を数回音読して、英文自体を覚えてしまうのもよい。産業能率大学の過去問を解いてみて、正答率が低かった人はまず、中学英語レベルの英文法が抜けている可能性が非常に高い。遠回りに見えるが、まずは高校受験レベルの基本的な問題集から始め、そのうえで、大学受験レベルの英文法の解説書を読むなどして知識を拡充し、先ほど述べた標準的な問題集を完成させることを勧める。

読解問題対策は英文解釈から

読解問題に対応するためには、まずは英文の構造を把握し、正確に文意を理解するための標準的な英文解釈能力を身につける必要がある。そのために教科書や英文解釈のための問題集を用い、主語や動詞、目的語を把握しながら、英文を読む訓練を行う。そのうえでセンター試験レベルの長文問題の演習を行う。特にセンター試験は適切な難度と分量の長文が出題されているので有用である。さらに前述のとおり、Vのある段落における不要な英文の指摘をする問題は、センター試験の大問3のBと同じ形式であり、練習問題として扱うのが有効である。センター試験の問題が難しいと感じる場合には、文法・語法と同様、高校受験レベルの問題集から始めるのもよいだろう。そのうえで、できるだけたくさん過去問にあたっておくことが望ましい。このとき特に、設問の問われ方に注意しながら問題を解くこと、時間を計って問題を解くこと、読み取れなかった英文を正確に読む訓練をすること、間違った問題があればどうして間違ったのか、そしてなぜそれが正解なのかを毎回確認していくことを勧める。

過去問学習を徹底

産業能率大学の入試は、標準的な難易度であり、独自の意欲的な出題も見受けられる良問であるが、他大学には見受けられない出題も多いので、過去問を最優先に学習することを勧めたい。