河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

現代文

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

産業能率大学「国語」試験は、60分で現代文の大問が2題。解答は受験方式によって異なり、すべてマークセンス方式の場合と、解答欄に答えを記入する場合に分かれる。後者の試験では20〜80字程度の記述問題も出題されている。問題文の分量はおおむね3,500〜4,000字前後で、社会的な話題について論じた文章や、思想・哲学的なテーマについて考察した文章が多く出題される。設問数は、大問1題につき9〜12問。全般的な設問構成としては、漢字、語句の意味といった現代文の基礎知識を問う設問に加え、空欄補充、傍線部の内容や理由を問う設問、問題文全体の趣旨を問う設問などがバランスよく出題されている。

問題文の量が比較的多く、設問数も多いが、1題30分なので無理のない妥当な時間設定といえよう。全般的に見れば、一般的な私立大学入試の標準レベルの難易度である。

2018年度入試対策・学習アドバイス

思想・哲学的文章にも慣れておこう

問題文で扱われているテーマは、様々な領域の専門的な話題である。こうした文章を読解するためには、大学入試の現代文に頻出する“評論用語”をしっかり自分のものにしておくことが必要だ。現代文の重要語集などを活用し、効率よく語彙(ごい)力を高めておきたい。また、過去には様々なジャンルの文章が出題されてきたことを踏まえて、多様な文章を読んでおくことも大切だ。

漢字や語句の知識を充実させよう

漢字や語句の意味など、現代文の基礎的な知識を問う設問が比較的多く出題されている。語句の意味を問う設問では、日常的な慣用表現の意味も問われている。したがって、頻出漢字問題集などを利用するだけでなく、普段の生活のなかでも、ふと気になった表現について、こまめに辞書で確認しておくようにしたい。こうした基礎的な知識を確実なものにしておくことは、当然のことながら本文読解のためにも、大きな力になる。また、過去には文学史も出題されているため、教科書の巻末などで紹介されるような、主要な作家・作品くらいは一通り覚えておこう。

標準的難易度の問題集を利用しよう

比較的長く、しかもかなり学問的で硬質な内容の文章も出題されている。したがって、私立大学の標準か、やや難しいといったレベルの問題集を利用するのがよいだろう。設問は、とりたてて解きにくいというほどのものはなく、私立大学の標準的レベルの設問なので、本文の文脈をしっかりと踏まえる基本的な解き方を身につけておけば、十分に対応できるはずだ。本番の試験時間に合わせて、問題集の問題を解く際にも、30分以内に解き終える訓練をしよう。ただし、解いてすぐに採点するのではなく、もう一度本文を読み、設問を解き直してから答え合わせをし、解説もしっかり読むようにしたい。

20〜80字の記述問題が出題される受験方式を選ぶ人は、記述対策をしっかりとやっておこう。まず設問で何が問われているのかを正確につかみ、その問われていることに関する説明箇所を、本文中から探しだそう。本文中の根拠となる場所を見つけたら、そこから設問に答えるために必要な要素を押さえ、解答を書くのである。必ず自分で解答を書き、できれば自分の書いた答案を第三者に評価してもらうとよい。自分ではよく書けたと思っても、他者が読むと説明不足だということもあるからだ。