河合塾講師が分析する大学別・教科別学習アドバイス。昨年度入試の分析や今年度入試の対策・学習アドバイスを掲載しています。

英語

※前年度入試の学習アドバイスです。今年度情報は9月下旬より順次更新いたします。

2017年度入試の問題分析

I期A日程は大問6題の構成である。例年同様、独自の多彩な出題形式による設問で、幅広い角度からオールラウンドな英語力が試されている。出題内容は、文法・語法2題(空所補充と場面に適した内容の英文選択)、会話文(短い応答文での空所補充)、発音・アクセント(品詞によるアクセントの位置の移動と文強勢)、中文読解(150語程度の住居やインテリアに関する表と英文)、長文読解(400語程度の留学生の体験記)とバラエティに富んでいる。解答形式は客観式と記述式の併用で、2016年度の記述式の設問はタイを旅行する予定の友人に宛てた英文の空所に適語を補うものであったが、2017年度は文章全体の要旨(5行の英文)になるように2ヵ所の空所に適語を補うものであった。難易度は、高校の教科書レベルの内容がきちんと理解できていれば十分に対処できる基本的な良問ばかりである。ただし、全体的に問題量が多く、設問形式が多様であることや読解系の問題の比重が大きいことから、試験時間内で処理するには、かなりのスピードが要求される。

2018年度入試対策・学習アドバイス

時間配分に注意しよう

大問数が多く、出題内容も多岐にわたっているので、まずは過去問を通して、時間配分には十分な配慮をしておきたい。同時に、多様な独自の出題形式にも慣れておくことが大切で、過去問は最大限に活用したい。

読解問題では多彩な設問形式に慣れておくことが大切である

読解問題では、英文の分量自体は標準的なものであるので、英文を速く読むことにとらわれて雑な読み方をしないように心がけよう。高度な語彙(ごい)力を必要とする英文は出題されないので、基本的な語彙(ごい)の習熟に努めると同時に、過去問を通して多彩な設問形式に慣れておくことが大切である。大問5では、住居やインテリアに関する語についての設問が多く、「屋根裏部屋」「金庫」「車庫」「食器棚」などの定義を完成させるといった語彙(ごい)レベルの設問が中心になっている。大問6では、空所補充と要約問題(記述式)が出題されており、パラグラフの趣旨や英文全体の流れを正確に読み取る力が問われている。また、年度によって形式が異なるものの、記述式の設問への対策も必要である。英文内容の要約となるように空所に適語を補う形の設問については、具体例として挙げられている内容に気を配りながら、英文を読み進めていく習慣を身につけておくことが大切である。その際、ポイントとなる箇所を、メモとして日本語で簡潔にまとめる作業が効果的である。

文法・語法と会話文は必出

文法・語法問題や語彙(ごい)・イディオムに関する問題では、基本事項がバランスよく出題されているので、これまでの授業の総復習を通じて、基本構文、文法・語法、語彙(ごい)・イディオムなどを確実に身につけておくことが最優先となる。2016年度から出題されている発音・アクセントと文強勢は、過去にセンター試験で出題されたものと似た形式なので参考にするとよいだろう。会話文や適文選択では、応答表現などの基本的な会話表現には習熟しておく必要がある。設定された状況を踏まえ、全体の流れを正確に読み取る力を身につけておくことが大切で、空所補充や適文選択といった形式で多角的に文脈の理解度が試されている。